東京で地震に強い家を建てるならRCdesign

曇りのち晴れの東京です。

そんな今日は朝から資料作成、渋谷区千駄ヶ谷計画検討、図面作成、渋谷区西原計画検討、板橋区成増の現場でお客様と打ち合わせ、帰社後は塗装屋さん来社打ち合わせなど。

午後は書類作成、大田区仲池上計画検討、その後港区高輪の現場視察へ、お客様と打ち合わせなど。夕方帰社後は業者さんと電話、日野市計画検討、ミーティングなど。

ちょっと寒さの緩んだ感じもしましたが、夕方はやはり冷え込んできました。それでは土曜日恒例の家づくり講座第392回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。

あなたは、『耐震等級』に関心がありますか?

耐震等級は、地震に対する構造躯体の倒壊、崩壊等のしにくさを表すものです。

等級は1から3まであり、最も低い『等級1』は、数百年に一度発生する地震の地震力に対して倒壊、崩壊せず、数十年に一度発生する地震の地震力に対して損傷しない程度を示します。

等級2は、等級1で耐えられる地震力の1.25倍の地震に対抗できる性能、

等級3は、等級1で耐えられる地震力の1.5倍の地震に対抗できる性能を示します。

ちなみに、『数百年に一度』の震度は地域によって異なります。

関東大震災時の東京、阪神淡路大震災時の神戸ほどの揺れが目安とされています。

建築基準法では等級1の性能を求めていますが、同業他社との競合に勝ち抜くには不十分。

ということで、木造住宅では等級2〜3を標準レベルとする業者は数多く存在します。

しかし、この耐震等級の制度設計には少々無理な点があって、構造の種類に関係なく一律に数字だけを比べられてしまいますので、構造が違う場合は同じ等級でもその耐力には差が出てしまいます。

木造の強度を1.5倍した場合とRC造を1.5倍した場合では、最終的な絶対強度は相当違うものになってしまいます。もともと脆弱なものを補強するのと、はじめから強靱なものをさらに強くするのでは、その意味も大きく違ってしまいます。

さて、ここで考えておきたいことがあります。

確かに、等級が高くなるほど建物自体が倒壊したり、損傷する可能性は低くなります。しかしそれは、地震による揺れが、そのまま家の中に伝わるという事でもあります。

上階に行くほど、地震による影響は大きくなります。ということは…?

安全対策無しで設置した冷蔵庫や本棚、テレビなどの動きを想像するとゾッとしますね。

もし、自宅に子供しかいなかったら?もし、就寝中だったら?

地震に強い家づくりを目指すなら、まずはその構造をしっかりと理解した上で、家具の固定方法や収納スペースの配置など、安心して暮らせる部屋づくりのことも、併せて検討したいものです。

それでは良い週末を。

今日もありがとうございます。


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