東京で安全な家を建てるならRCdesign

くもり時々雨とか晴れの東京です。

そんな今日は朝から書類作成、その後法務局へ書類受け取りに、その後事務組合さんの事務所へ、諸手続など。帰社後は設備屋さん来社打ち合わせ、高田馬場計画検討など。

午後はサッシ屋さん来社打ち合わせ、板橋区小茂根計画検討、杭屋さん来社、信用金庫さん来社、その後金融機関へ、帰社後は見積作成、書類チェック、お問い合わせ対応など。夕方は業者さんと電話、ミーティング、練馬区田柄計画検討、北松戸計画検討など。

まあコロコロと変わる天気ですね。でも今日は気圧が下がらなかったようで、症状が比較的安定していました。

ではこちら。

子どもに増えてる「高所平気症」マンション43階の窓から女児飛び出し

大阪市内の高層マンションでおととい10日(2016年4月)午後、小学1年生の女児(6)が転落して死亡した。窓を開けて身を乗り出したとみられるが、高層階で育った子供に、「高所恐怖症」ならぬ「高所平気症」とでもいうべき、高さを認識できず、恐れない感覚が目立つという。

事故があった大阪市阿倍野区の高層マンションは、周囲のビルよりひときわ目立つ43階建て(160メートル)で、女児の部屋は最上階だった。
2016年4月12日 12時21分 J-CASTテレビウォッチ

非常に悲しい事件です。

親御さんのお気持ちをお察しすると、胸を締め付けられる思いですし、とにかく残念で仕方ありません。謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。

ここで考えなければいけないのは、私たち建築に携わる者が、設計にしろ施工にしろ、なぜこのような事故を防ぐことが出来なかったのかということです。

近年は東京の湾岸地域を中心に多くの高層マンションが建設されましたし、他の地域でも駅周辺にはひとつやふたつ、タワーマンションが建っているようになりました。

記事によると東京消防庁管内では、12歳以下の高所からの転落・救急搬送は、このところ1年に40人前後あるということですので、決して少ない数字ではありません。

きっと一般的にも、なんでもっとしっかりとした安全策をとっておかなかったのか、と疑問を持たれる方もいらっしゃると思いますが、日本人の生活様式を尊重しながら、最低限の基準を建築基準法では定めていたと思います。

今回の事故があったマンションでも、ベランダにものを置くことを規則で禁止していたようですし、洗濯物を干すことも禁止されていたようですが、やはり事故は想定外の部分から起こってしまうものなんです。

そうなるとバルコニーの設置を禁止したり、窓についても開閉するものは禁止にする必要があるでしょう。

高層マンションに暮らされている人の目的は人それぞれでしょうけど、その家の重要なメリットとして眺望という点を考えると、バルコニーが無くても景色を見ることが出来るものの、風や空気を感じることは出来なくなりますね。

もしかすると居住者の年齢制限を設ける、というような規制がかかることもあるかもしれません。

記事にもあるように、子どもの心理の専門家の間では、「高所平気症」という言葉がいわれているということで、日頃から高いところで暮らすことで高度への恐怖心を感じない子どもが増えているというのも問題のひとつのようです。

この高所が平気ということは、やはり人間の持つ危機管理能力が部分的に退化してしまったということにもなってしまいますので、何らかの体感プログラムなどで、高所の恐怖感を身体で覚えてもらうということも必要かもしれません。

今回のような事故が起こらないようにするには、今すぐに何らかの対策を講じる必要がありますが、すでに多くの高層マンションがあり、すでにそこで暮らす人がいるとなれば、まずは既存の住民の方々にもその危険性であったり、暮らし方の指導を行って、常に想定外のことまでを想像して暮らして頂きたいと思います。 

もちろん私たち業界人も、考え得る想定外までも、極力危険を察知した家づくりを進めていかなくてはいけません。

最先端の技術も大切ですし、進歩や進化も必要なことだと思いますが、その方向性やビジョンについては、人間が今一度考える必要があるように思います。

国民が安全で快適に暮らせる家を提供することが、私たちの仕事です。

それでは。

今日もありがとうございます。


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