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今日は早朝より北海道に上陸して社員研修を行いました。小樽の歴史的建造物を見学したりしました。大正時代に建築された鉄筋コンクリート造など、大変勉強になりました。午後は札幌にある日頃お世話になっている取引先の会社さんを訪問させて頂き情報交換などと、その後現場視察。ありがとうございました。夜は懇親会など。

さて、先週は祭日でしたので、2週間ぶりですね、お待たせいたしました。それでは恒例の家づくり講座第132回をお届けさせていただきます。寒さに負けずどうぞお付き合いくださいませ。

寒い日に暖かい家で過ごすって、本当に幸せですよね。今は、暖房の方法も多種多様になり、それぞれの好みに合ったものを選べるようになりました。

ただ、火を使う場合は、換気のことを忘れてはいけません。一酸化炭素中毒などの危険性があるからです。

一酸化炭素中毒といえば、練炭だけではありませんよね。暖炉、石油ストーブ、ガス暖房器具なども危険です。

軽度の中毒なら、新鮮な空気を吸うだけで回復するんですが、中度・重度になると、錯乱、意識消失、昏睡などが起きます。救助されて一命を取り留めたとしても、回復してから数週間後に記憶喪失や排尿障害などの症状が見られる場合もあります。(遅延性の神経症状とみなされているそうです)

東京消防庁によると、2007年から2009年にかけて、家庭内の一酸化炭素中毒のために救急車が出動した件数が増えています。その数は、2005年・2006年の6倍以上。

住宅の高気密化が進んでいることも、原因の一つと考えられます。新築ならば「24時間換気システム」を設置することで高気密化対策をしていますので安心ですが、それでも誤った使い方をしている場合もあるとか。しかし、本当に怖いのは、既存の住宅かもしれません。

最近は、住宅エコポイントなどの影響もあり、窓改修をする家庭が多いですよね。断熱改修をして、隙間風がなくなり喜んでいる方もいるでしょう。

でも、「隙間風が入らない」ということは、「今までより換気量が減った」ということ。もしあなたが、そんなリフォームをするとしたら、検討時に換気の重要性をどの程度考えると思いますか?「今までも窓を開けて換気しなかったけど、何の問題もなかったよ」という場合には、危険性の認識度は低いはず。

既存の家は、24時間換気システムを設置していない場合がほとんどです。また、「エアコンで外の空気を取り入れているから」と考えて、長時間締め切ることもあります。そんなバカなと思うかもしれませんが、既存の住宅のスキマは相当なものなんですよ。

一酸化炭素の発生場所を見ると、約7割がリビング。キッチンは約1割です。キッチンでは、換気扇を使いながら調理する人も、リビングでは油断するのかもしれません。

不完全燃焼している場合の煙には、一酸化炭素が含まれています。毎年、使い始めに点検している暖房器具だからといって、100%安全とは言えません。

あなたは、2011年6月までに全ての住宅に火災警報器を設置しないといけなかった、ということはご存知ですよね。あの火災警報器は、残念ながら一酸化炭素を感知しません。既存住宅では一酸化炭素を検知してアラームで知らせる検知器も必要かもしれません。

一酸化炭素中毒の場合、眠気を感じるので、そのまま眠ってしまいます。その時の頭痛や眠気を風邪と勘違いする人もいて、「危険だ!」と認識できないことが多いのが現実です。

あなたのお住まいの換気状況や暖房器具にもよりますが、「子どもや高齢者もいるし、警戒したほうがいいかも」という状態なら、暖房器具を考え直すか、もしくは火災警報器と一緒に一酸化炭素の警報機も設置した方が安心ですね。

それでは。

今日もありがとうございます。

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