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曇りのち晴れの東京です。

そんな今日は朝から原稿作成、文京区向丘計画検討、和光市北口計画のお客様にご来社いただき打ち合わせなど。ありがとうございます。

午後はサッシ屋さんと電話、上板橋のお客様とお電話、渋谷区恵比寿2丁目計画のお客様とお電話、ありがとうございます。春日町改修工事検討、図面作成、電気屋さんと電話、設備屋さん来社、お問い合わせ対応など。夕方はさいたま市宮原計画検討、見積作成、ミーティングなど。

もしかすると今日から3連休という方もいらっしゃるかもしれませんね。それでは土曜日恒例の家づくり講座第143回をお届けさせていただきます。ご多忙中のことと思いますが、どうぞお付き合いくださいませ。

さて、今日はちょっとショッキングなお話からです。
あなたは、阪神淡路大震災の時、死者の92%が地震発生から14分以内に亡くなっていたことをご存知ですか?

原因のほとんどが、建物の倒壊による圧死や窒息死。実は、一般的にあまり知られていませんが、東北での震災後、阪神淡路大震災を振り返った報道の中でも語られていました。

さらにその後の出火により、木造密集地域では街のすべてが焼けるという大変な被害になってしまいました。

知り合いの業者さんは、地震発生の前日まで、神戸市長田区の親戚宅を訪れたそうです。長田区と言えば、被害が大きかったところですよね。

やはり住宅地には、古い家屋が密集した部分もあって、「もし火事になったら大変だろうな」と、子どもの頃から思っていたとか。

お風呂が無い家が多いのか、銭湯が賑わっていたそうです。被害の大きかった灘区も、同じように古い木造住宅が多かったんです。

一般の方のほとんどが勘違いしているんですが、こと火と熱に関しては、実は鉄より木の方が有利なんですよ。

この震災の時、木造住宅よりプレハブの方が残っていたらしく、「地震にはプレハブの方が安全」という印象を、世間に与えてしまいました。当時の新聞でも、そう報じられました。

でも実際は、耐震性の弱い古い家屋が多すぎたのと、同時に火災が発生してしまったことが、木造の印象を決めたと思います。あの時、木造住宅の良さを知る業者たちは、誤った情報を止められず、それはそれは悔しい思いをしたそうですよ。

今、またそれが繰り返されようとしているように感じます。東北では、津波がいろんなものを飲み込んでしまいましたが、その中で、いくつかの家が残りました。

その様子を基に、また偏った情報が出たり、不安感を狙って、詐欺まがいの変なセールスがあるかもしれません。

現在のところ、あの大きな津波の被害を避けようと思ったら、津波が来ない高台に家を建てるか、鉄筋コンクリート住宅にするしかありません。

一方、地震対策ですが、阪神淡路大震災を境に、建物の耐震性は格段に向上しました。木造でもある程度の揺れには耐えられるようになっています。ただ、築年数の古い家は、まだまだ沢山あります。

また、以前は新築の際に地盤を調査することが義務付けられていませんでした。なので、弱い地盤の上に耐震性の高い家を建てているケースがあるかもしれません。

さらに、性能をアピールしつつ手抜きをする業者もいるかもしれません。「お宅の外観を見たんですが、ちょっと傾いてますね。早く補修工事をしないと大変なことになりますよ」とか

「この地域の地盤が弱いことが分かって、順番に地盤改良をしているんです。液状化現象の被害を御存知でしょう?」というような、一見親切に見える悪徳業者が来たら、注意して下さいね。

普段は訪問業者を追い返す人でも、不安に感じている部分に付け込まれたら、つい反応してしまいます。そんな時は、私でなくても構いません。あなたの家を建てた業者か、地元で長く営業している業者に、本当に補修する必要があるのかを、まず相談して下さい。

既に、もう悪徳業者が出現している地域もあるそうです。残念なことに、人の不安に付け込むような業者は、いつの時代にもいます。どうかどうか、気をつけて下さいね。
 
それでは良い連休を。

今日もありがとうございます。

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