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雨一時雪の東京です。

そんな今日は朝から書類作成、ミーティング、電気屋さんと電話、お問合せ対応、足立区足立計画検討、会計士さんと電話、提携会社さんとオンラインミーティングなど。

午後はお問合せ対応、資材発注、賃貸管理業務、原稿作成、書類作成、豊島区目白でご検討のお客様にご来社頂き打ち合わせなど、ありがとうございます。文京区千石計画検討など。夕方は東麻布計画検討、お問合せ対応、原稿作成、ミーティングなど。

いやはや急激に気温が下がりましたね。くれぐれも暖かくしてお過ごしください。

ではこちら。

「収納を増やせば片付く」は大間違い!設計士もドン引きした「収納だらけの家」で待っていた“探し物地獄”と後悔の日々

注文住宅を建てるなら、快適な暮らしを叶えたいもの。そのなかでも「収納力をしっかり確保したい」と考える方は多いでしょう。荷物が増えても安心な家づくりを目指し、徹底的に収納スペースを確保した関東在住のAさん(40代、主婦)。しかし、実際に暮らし始めてみると、意外な問題が次々と発生したのです。
2025年3月3日 18時0分 まいどなニュース

なるほど。

これですね、そうは言うけど同様のお考えをお持ちの方は意外と多いのではないでしょうか。

それゆえに記事になっているとも言えますが、家づくりを考え始めたタイミングにもよりますけど、それまで暮らしていた家や生活スタイルの不満が、このような要望を作らせているのだと思います。

早速記事を見てみますと、Aさんは会社員の夫と小学生と中学生の息子2人と暮らす4人家族です。独身時代からファッションが好きで、服やアクセサリーが増え続ける一方、我が子の服はもちろん幼稚園の時の工作やお気に入りだったおもちゃなど「家族の思い出の品々」もなかなか捨てられず、モノがどんどん増えていく生活を続けていました。

そして夫も収集癖があって多趣味なタイプ。最近ではレンタルスペースを契約して捨てられない荷物を押し込んでいました。というご家族ですので、それは普通にモノが増える年代ですし、さらに趣味人のご夫婦では大変だと思います。

そんなAさん夫妻が家を建てる際、最も重視したのが「収納力」。見積もりを依頼したハウスメーカー各社に「理想のお家」として伝えたのは「とにかく収納がたくさんある家」ということだったそうです。

プランを考えている時には、普通にいろんな要望を出していたそうですが、どんな希望やアイデアも最後は収納が優先されたそうです。ハウスメーカーの営業担当も設計士も当初は「収納は大切ですよね」と賛同していましたが、次第に圧倒され、ドン引き状態だったとか。

それでもなお夫婦ともに収納力UPを頑なに訴え続けた結果、Aさん家の収納スペースは一般的な戸建ての倍以上になったということ。

例えば、各部屋にはクローゼットだけでなく天井から吊り戸棚を。リビング横の畳スペースは小上がりにして引き出し収納を設けました。ダイニングの椅子は収納付きベンチタイプにし、廊下は法律上の最低限の幅を確保して、片側には棚とハンガーパイプを設置しました。また階段下や洗濯機の上部など、ちょっとした隙間とも思える部分にはすべて収納棚を造りつけるなど、あらゆる「空きスペース」を収納に変えたそうです。

そんな考え抜いた住まいが完成して入居したところ「これで今借りているレンタルスペースも解約して、家に全部荷物を置ける! 余裕があるからこれから荷物が増えても大丈夫!」と大満足だったAさん夫妻。しかし暮らしてみると、思わぬ問題が浮かび上がってきたということです。

一体どのような事なのか、収納を徹底的に増やしたことで、最初は快適に感じたAさん。しかし、次第に「必要なものがすぐに見つからない」問題が発生するようになったとか。

「これはどこにしまおうかな…ひとまずこっちの棚に置いておこう」と仮置きしていた荷物の場所を忘れてしまうのはもちろん、家中に収納が分散しているため、ひとつひとつの棚や引き出しを開けて探す手間がかかるようになりました。と書かれていました。

さらに、スマホの置き場所が分からなくなることが日常茶飯事に。はさみやペンといった小物類も、必要な時に見当たらず、家中を探し回ることに…。Aさんはスマホを見つけるためだけに、「探す」機能が付いているスマートウォッチを購入することを決めました。また家にモノが増えてしまいました。

それはまさに本末転倒ですね。おまけに時間までロスするようになってしまったわけですから、コストを掛けて使いにくい家にしてしまったとも言えます。

さらに、「普通はそんなところには収納はつくらない」とハウスメーカーに止められた場所には、それなりの理由があったことを実感したそうです。

記事に書かれていたのは、例えば、ぎりぎりまで幅を狭くした廊下は、すれ違うときや大きな荷物を持って移動しているときに不便を感じました。無意識な小さな動作でも吊り戸棚に手をぶつけることが増えたほか、床に近い収納は案外ホコリが入りやすく、掃除の手間がかかることも分かりました。収納スペースを無理に増やしたことで、逆に不便が生じるケースが多々あったのです。ということ。

そんな施主のAさん、「引っ越した当初は、収納に余裕があったはずなのに、適当に詰め込んでしまうせいで、まだ引っ越して2年も経たないのにすべての収納スペースが雑然としています。ほかのハウスメーカーの設計士さんには、何度も止められていたのですが、プロのアドバイスをもっと真剣に聞いておけばよかったです」とおっしゃっていました。

もちろん注文住宅ですから、施主のライフスタイルを実現するものであって欲しいと思います。何か自分のお気に入りに囲まれて暮らしたい、収集癖も大切な趣味ですので、それはしっかりと収納場所を作りましょう。

間違えてはいけないのは、ゴミの保管スペースを設けてはいけない、ということだと思います。階段下などのデッドスペースや、特に入れるものも決まっていない収納は、一度入れたら何十年もそのままゴミとして保管されてしまいます。

テレビのリフォーム番組や雑誌の特集などにも影響を受けていたのかもしれませんが、収納を増やすことでスッキリ片付くと思っていたAさん。残念ながら入居後に気付かれたようで、収納の「多さ」と「使いやすさ」は別の問題だったということなんです。

信頼関係を築ける設計者や工務店とじっくりお話をして、素直にアドバイスを聞いていただけると、きっと良い結果になると思います。

それでは。

今日もありがとうございます。