東京で安全な家を建てるならRCdesign

朝のうち曇りでも良い天気になった東京です。

そんな今日は朝から練馬区小竹町のお客様宅訪問、その後田柄計画の現場調査、塗装屋さんと打ち合わせ、帰社後は上板橋の不動産会社さんと電話など。

午後は新宿区百人町計画検討、図面作成、面接、北松戸計画検討、資材発注、原稿作成など。夕方は目黒区目黒本町計画検討、見積作成、豊島区西巣鴨計画検討、ミーティングなど。

11月最初の土曜日ですね、いかがお過ごしでしょうか。スポーツや芸術、もしくは食に忙しいところと存じますが、本日も土曜日恒例の家づくり講座第313回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。

自宅の近くで、ある日突然造成作業が始まって、驚いたことはありませんか。

都内では最近少なくなったように思いますが、造成場所が自宅に近いほど、何台ものダンプカーが大量の土を運んでくる間は、作業音や土埃に悩まされるものです。

それを知ってか知らずか、わが家の近くにできた分譲地では、造成する時期が窓を閉め切っている冬の間に集中していましたので、個人的にはとても助かりました。(笑)

ところで、宅地の造成には上記のような「盛土(もりど)」の他、「切土(きりど)」といった方法があるのをご存知ですか?

盛土の場合、最も心配なのが地盤の弱さです。もちろん、転圧などの方法で強度を増す対策をしますが、土の状態をある程度安定させるには、造成してから1年以上必要です。(場合によっては、10年以上は土地を寝かせた方が良いといいます。)

また、もともとの地盤が弱かったり、田畑や湿地などを造成した場合、家を建てるための十分な強度を得られないことがあります。その場合、地盤改良工事をしてから新築することになります。

一方、「切土」は、斜面の一部分を切り取り、平坦な土地をつくる方法です。ですから、もともとの地盤は固く締まった状態です。

ただ、切土である程度平坦にした後、表面を平坦に整えるため、盛土をするとその分だけ地盤の強さが不安定になります。といっても、切土の上に盛土をするならまだ良い方かも。

最も心配なのは、切土と盛土が敷地を二分しているケースです。

そんな土地に新築したら、盛土に建てられた部分だけが年月とともにじわじわ沈んでいく・・・という最悪のケースもあり得ます。(実際に事故が多いパターン。地盤改良や杭工事をすれば大丈夫ですが、その分コストがかかります)

ところで、土地選びの際、数年前に販売開始された分譲地を気に入ることがあれば、必ずチェックしてほしいところがあります。

それは、同じ分譲地に建てられた建物です。

チェックする場所は、基礎部分・窓枠の周辺・外壁など。地盤に問題がある場合、木造住宅には徐々に亀裂が入ります。

もし、髪の毛より太い亀裂が複数あるのなら、それは建物の一部が沈んでいるサインです。

宅地造成の際、造成前の現況測量図をもとに、造成計画図がつくられます。そこに記載されている造成前後の地盤の高さを比較すると、造成方法が切土か盛土かわかります。

まあ、そこまで調べなくても、普通なら、土地の販売業者に聞けば造成方法について教えてくれるとは思いますが。

地盤改良や杭工事の費用が大きいほど、家本体に使える予算が減ってしまいます。それを避けるためにも、土地選びの際は地盤の強度も意識したいものです。

それでは良い週末を。

今日もありがとうございます。


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