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晴れのちくもりの東京です。
そんな今日は朝から資料作成、世田谷区中町計画検討、見積作成、お問い合わせ対応、原稿作成、業者さんと電話、台東区日本堤計画検討など。
午後は徳丸の現場にて清掃局さんと打ち合わせ、帰社後は練馬区東大泉計画検討、図面作成、練馬区田柄計画のお客様にご来社頂き打ち合わせなど。夕方は大田区方面でご検討のお客様にご来社頂きました、ありがとうございます。ミーティングなど。
今日は洗濯物も乾いたのではないでしょうか。それでは土曜日恒例の家づくり講座第251回をお届けいたします。引き続きどうぞお付き合いくださいませ。
前回、ちょっとショッキングな高齢者の自殺についてお話ししました。自殺で亡くなった方のうち、約4割が高齢者でしたね。そして、その原因の7割は、自分の健康状態でした。
前回もお話ししたとおり、残りの3割のうち、約1割の方の原因は『孤独感』です。長年連れ添った配偶者が亡くなることも孤独感よりも恐ろしい孤独感・・・。それがどんな孤独感だかわかりましたか?
それは、『子ども世帯との同居による孤独感』です。
「えっ?でも1人暮らしじゃないんだから、孤独じゃないでしょ?」とあなたは思うかもしれません。でも、あなたはこれまでに、「友達や家族と同じ空間にいるのに、なぜか孤独を感じてしまう」ということはありませんでしたか?
そこには、相手か自分のどちらかが作った見えない壁があって、同じ空間にいるからこそ、余計に孤独感を感じてしまうようなことが。
「そんな孤独を感じるくらいなら、一人きりで過ごす孤独感の方が、よほどマシ」という孤独感が。
これまでに多くの自殺したいを見た監察医の小野正彦氏の著作の中に、『自殺死体の叫び』という本があります。それによると、彼は自殺に追い込まれた高齢者の家庭環境を分類したそうです。
・三世代同居
・夫婦二人暮らし
・子どもとの二人暮らし
・一人暮らし
といったふうに。
そして、自殺した方の家庭環境を当てはめてみた小野氏は驚きました。
家族との同居が一番幸せだと思っていたのに、彼らから理解されずに阻害され、それが耐えがたい孤独になってしまったことがわかったからです。
自殺者の約6割は、三世代同居。より身近な親族だからこそ、孤独感がより深いものになったんでしょう。
「いずれ同居するだろうから、親のために和室を1つ用意しておこうかな」とあなたが考えていたなら、大きなショックを与えてしまったかもしれません。でも、これが日本の現状です。
一方、1人暮らししている方は、自分の生活を自分でコントロールできるので、充足感を持っている人が多いんだとか。
たとえ、健康状態や経済状態に不安を抱えることはあっても、一人きりの孤独感を感じることはあっても、家族と同居した高齢者よりはるかに自殺率が低いんです。
欧米の高齢者の様子や、日本のこういう状況を知ってしまうと、「同居というのは、本当に正しい選択なのかな。お互いがより幸せになる方法は、他にもあるんじゃないだろうか・・・」なんて思ってしまいますね。
「それでも大丈夫。新築したら、いずれは親と同居します」とあなたが思っているなら、来週のブログにいくつかの注意点を書いておくので、ぜひ目を通してください。
それでは良い週末を。
今日もありがとうございます。
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