地震にも強い家を建てるならRCdesign
晴れて暖かな東京です。
そんな今日は朝から原稿作成、千石計画検討、資料作成、提携会社さんと電話、足立区足立計画検討、業者さんと電話、お問合せ対応、西日暮里計画検討、見積作成など。
午後は商社さんと電話、賃貸管理業務、蓮根計画のお客様ご来社、市川市計画検討、資料作成、ミーティング、豊島区目白計画検討、西日暮里計画のお客様ご来社、書類作成など。夕方は文京区音羽計画検討、ミーティング、世田谷区代沢計画検討、書類作成など。
今日も日中は比較的暖かくなりましたが、もちろんアレも絶好調ですね。
ではこちら。
なぜ人は「法隆寺は地震に強い伝統構法で建てられているので1000年以上倒れていない」を信じてしまうのか
「古い建物が多数現存するのは、日本古来の建築技術が地震に強いからだ」。これをあなたは信じるか。構造設計一級建築士であり、耐震工学のエキスパートでもあるバッコ博士は「言い切り型の情報はわかりやすいが、必ずしも正しいわけではない。シンプルゆえに内容が変質していることもある。情報を受け止めるには、考える姿勢が必要だ」という――。
2025年3月14日 18時15分 プレジデントオンライン
なるほど。
これはなかなかレアな記事が掲載されていましたので、是非ご紹介させて頂きたいと思います。
私達建築士は、それなりの試験を経て国家資格をお預かりして業務を行なっていますが、そこには倫理規定もあり、国民の生命と財産を守るための仕事を行う人間であるということになっています。
ですので、多くの建築士はより良いものをお届けしたいと思っているはずなのですが、どこかで経済的な要因や技術的難易度、自己顕示欲などから、都合のいい話や長い物には巻かれる話をされてしまうように思います。
圧倒的な強さは歴史でも証明されていますし、何よりも全棟がしっかりと構造計算をされた上で設計したRC住宅なら、地震以外の自然災害に対しても強さを発揮出来るでしょう。
住まいづくりをお考えの方には、出来るだけ正しい情報を基準にして正しい判断をして欲しいと思います。
それでは。
今日もありがとうございます。
晴れて暖かな東京です。
そんな今日は朝から原稿作成、千石計画検討、資料作成、提携会社さんと電話、足立区足立計画検討、業者さんと電話、お問合せ対応、西日暮里計画検討、見積作成など。
午後は商社さんと電話、賃貸管理業務、蓮根計画のお客様ご来社、市川市計画検討、資料作成、ミーティング、豊島区目白計画検討、西日暮里計画のお客様ご来社、書類作成など。夕方は文京区音羽計画検討、ミーティング、世田谷区代沢計画検討、書類作成など。
今日も日中は比較的暖かくなりましたが、もちろんアレも絶好調ですね。
ではこちら。
なぜ人は「法隆寺は地震に強い伝統構法で建てられているので1000年以上倒れていない」を信じてしまうのか
「古い建物が多数現存するのは、日本古来の建築技術が地震に強いからだ」。これをあなたは信じるか。構造設計一級建築士であり、耐震工学のエキスパートでもあるバッコ博士は「言い切り型の情報はわかりやすいが、必ずしも正しいわけではない。シンプルゆえに内容が変質していることもある。情報を受け止めるには、考える姿勢が必要だ」という――。
2025年3月14日 18時15分 プレジデントオンライン
なるほど。
これはなかなかレアな記事が掲載されていましたので、是非ご紹介させて頂きたいと思います。
私達建築士は、それなりの試験を経て国家資格をお預かりして業務を行なっていますが、そこには倫理規定もあり、国民の生命と財産を守るための仕事を行う人間であるということになっています。
ですので、多くの建築士はより良いものをお届けしたいと思っているはずなのですが、どこかで経済的な要因や技術的難易度、自己顕示欲などから、都合のいい話や長い物には巻かれる話をされてしまうように思います。
さて、まず記事に書かれていたのは、建築の構造に関しても同様です。ある建物が地震で倒壊してしまった理由は何か、その観測結果の解釈はそれで正しいのか、などなど、専門家の間で議論が交わされています。
そのため専門書や教科書では、しっかりとした理論的な裏付けがあるものや、まず間違いないものだけが掲載されます。まだ議論の余地があるものはコラムとして取り上げるか、評価が定まっていないことを明示したうえで掲載する場合が多いです。
しかし、昨今は個人での情報発信が容易です。ブログや動画配信など、いろいろなツールを使って自由に情報発信ができます。有益な情報が手に入りやすくなりましたが、その一方で中には間違った情報を無責任に垂れ流しているようなものもあります。
そして一番の問題は、正しい意見が主流になるとは限らず、間違った意見が正しいかの如く広まってしまう場合があることです。こうなってしまってはもう収拾がつきません。ということ。
実は建築業界でも数の原理が働いていますし、方々に大人の事情のようなものもありますので、正しいことが正解とならない場合も確かにありますね。
もう何十年も戦っていますが、RC住宅はまだまだ少数派ゆえ如何せん情報が少なく、国民の皆さんに正しい情報が届き難い状況が続いています。その結果、間違った情報で上書きされてしまい、正しい判断が出来なくなってしまう人も多いです。
国が決めた制度なども木造をベースに考えられたものが多く、例えば耐震性能は本来同じ土俵で比べられるものではないんです。RC造とそれ以外の構造では計算のスタート時点が違いますので、同じ基準で比べるのは非常に不公平な基準だと言えます。
木造の強度を1.5倍した場合とRC造を1.5倍した場合では、最終的な絶対強度は相当違うものになってしまいます。もともと脆弱なものを補強するのと、はじめから強靱なものをさらに強くするのでは、その意味も大きく違うものなんです。
実は建築業界でも数の原理が働いていますし、方々に大人の事情のようなものもありますので、正しいことが正解とならない場合も確かにありますね。
もう何十年も戦っていますが、RC住宅はまだまだ少数派ゆえ如何せん情報が少なく、国民の皆さんに正しい情報が届き難い状況が続いています。その結果、間違った情報で上書きされてしまい、正しい判断が出来なくなってしまう人も多いです。
国が決めた制度なども木造をベースに考えられたものが多く、例えば耐震性能は本来同じ土俵で比べられるものではないんです。RC造とそれ以外の構造では計算のスタート時点が違いますので、同じ基準で比べるのは非常に不公平な基準だと言えます。
木造の強度を1.5倍した場合とRC造を1.5倍した場合では、最終的な絶対強度は相当違うものになってしまいます。もともと脆弱なものを補強するのと、はじめから強靱なものをさらに強くするのでは、その意味も大きく違うものなんです。
さらに記事で書かれていたのは、インターネットの世界ではわかりやすさが優先されるので、正確な表現というのは敬遠される傾向にあります。正確な表現を心がけると、あいつは説明が下手だ、という烙印すら押されかねません。
しかし、建築の構造、あるいは耐震工学というのはそんなに簡単なものではありません。建築に限らずどの専門分野でも同じです。シンプルに回答できることもあれば、できないこともあります。それがわからず、無理にシンプルにしてしまうことで情報が変質し、ウソ・間違い・誤情報となるのです。ということでした。
ここからは古い建物は地震で倒れないというご意見の本当の理由について書かれていました。
ここからは古い建物は地震で倒れないというご意見の本当の理由について書かれていました。
伝統構法には、何か地震に強くなる秘密が隠されているのでしょうか。その理由を考えてみましょう。
まず、たくさん残っているように見えて、実はすでに弱い建物は倒れてしまって存在していないという可能性があります。今現在残っているのは、伝統構法のなかでも比較的強いものだけなのかもしれません。
また、そもそも大きな地震を経験していないということも考えられます。いくら伝統構法の建物が古いと言っても、法隆寺のように1000年以上も前からあるものはごくごく稀です。せいぜい100年から200年くらいのものが多いのです。
近辺の断層が大きくズレるのは、数百年どころか数千年に一度という場合もあります。地震を経験していないのであれば、倒れずに残っていたとしてもなんの不思議もありません。とありました。
伝統構法だからイコール地震に強いということではなく、たまたま運が良かった、または比較的地盤の良い場所を選ばれていたということもあるかもしれませんね。
まだ記憶に新しいことと思いますが、伝統構法の建物が地震の被害を受けやすいということは、2016年の熊本地震でも立証されています。揺れがもっとも大きかった地域での調査によると、伝統構法の建物で無被害だったものは1%しかありませんでした。
伝統構法だからイコール地震に強いということではなく、たまたま運が良かった、または比較的地盤の良い場所を選ばれていたということもあるかもしれませんね。
まだ記憶に新しいことと思いますが、伝統構法の建物が地震の被害を受けやすいということは、2016年の熊本地震でも立証されています。揺れがもっとも大きかった地域での調査によると、伝統構法の建物で無被害だったものは1%しかありませんでした。
こうして考えると、伝統構法の建物が現在まで残っているのはたまたまなのでしょう。神仏のご加護があったわけでもなければ、何か現代の科学では解き明かせないすごい秘密があったわけでもなさそうです。
しかし、たまたま伝統構法の建物が被害を受けず、新しい建物が被害を受けた地域があると、やはり伝統構法はすごい、日本の大工はすごい、という説が流れてしまいます。そして質が悪いことに、そうした情報のほうがシンプルなために受けがいい。ということも指摘されていました。
著者さんによれば、では誰がその拡散を止めるのでしょうか。それはごく一部の、心ある建築士です。しかし圧倒的多数のその他の建築士は、むしろ誤情報の拡大再生産を行っています。もちろん間違った情報を広めてやろうという悪意からではなく、正しい情報を届けたいという善意からです。と書かれていました。
圧倒的な強さは歴史でも証明されていますし、何よりも全棟がしっかりと構造計算をされた上で設計したRC住宅なら、地震以外の自然災害に対しても強さを発揮出来るでしょう。
住まいづくりをお考えの方には、出来るだけ正しい情報を基準にして正しい判断をして欲しいと思います。
それでは。
今日もありがとうございます。