火星で家を建てるならRCdesign

くもりのち晴れの東京です。

そんな今日は朝から大田区田園調布計画の現場でコンクリート打設がありました。オーナー様にも足を運んで頂き、またお気遣いを賜りありがとうございます。原稿作成、杉並区高円寺南計画検討、その後渋谷区西原計画の現場へ、オーナー様と打ち合わせなど。

午後からは文京区白山計画の現場へ、鉄筋検査、お客様と打ち合わせなど。夕方は帰社後は構造担当と協議、世田谷区新町計画検討、杉並区阿佐ヶ谷北2丁目計画検討、台東区蔵前計画検討、ミーティングなど。お客様のお陰です。いつもありがとうございます。

予想よりも晴れて暖かくなりました。

ではこちら。

火星で使われるコンクリートは宇宙飛行士の「血と汗と涙」で作られる可能性

地球から火星へ物資を輸送するには高いコストがかかり、たった1つのレンガを火星へ送るのに200万ドル(約2億2000万円)の費用がかかるとも言われています。

そのため、資源の調達は人類が火星への居住を試みる上でネックとなりますが、新たにマンチェスター大学の研究者が「火星で調達可能な建築素材」について実験を行った結果、人間の体液に含まれる成分を岩石と混ぜることで、コンクリートの製造に成功しました。
2021年9月15日 23時0分 GIGAZINE(ギガジン)

なるほど。

これはまた新しいと言うか、ワクワクとドキドキを同時に感じてしまう記事です。

やはり人類全体の流れとしては、いずれ訪れるであろう地球の限界に備えて、新たな惑星を居住可能にしておく必要があるということなのでしょうか。

それにしても、我々の馴染みが深いコンクリートが、その建築素材として取り上げられることが嬉しいですし、その素材としてのポテンシャルを認めて頂けるのは大変誇らしいと思います。

ただ、その製造過程において人間の体液を使用するとなると、少々怖さも感じてしまいますね。

記事によれば、人間の血漿(けっしょう)中に多く含まれるタンパク質のヒト血清アルブミン(HSA)が接着剤として機能し、HSAと火星の岩石、水だけでコンクリートを製造できる可能性があることを突き止めたということです。

さらに実際にHSAと月または火星の惑星模擬物質、純水を用いてコンクリートの製造を試みた結果、20時間以上を費やして製造に成功。その強度は、火星の惑星模擬物質を使用した場合およそ1.9MPa〜9.3MPa、月の惑星模擬物質を使用した場合およそ6.1MPa〜25.0MPaでした。なお、通常のコンクリートであれば、大規模な修繕無しで30年程度利用できる強度が「18MPa」と定められているとのこと。

本当に凄いことを考えるものですし、実際に実験で証明してしまうというところが素晴らしいですね。

記事ではさらに「HSAは人間の血液中に1リットル当たり40g〜45gの濃度で存在し、宇宙飛行士が献血を行うことで、1日当たり12g〜15g採取することができます。私たちの計算では、6人の宇宙飛行士から72週間かけてHSAを採取することで、初期のコロニーを着実に拡大することができます」と書かれていて、血液や尿に限らず、髪の毛や爪、汗、ふん便なども建築素材として利用できる可能性があるということでした。

なんかここまでの話だけですと、逆に生命の危機を感じなくもありませんが、さらに宇宙飛行士の生理学的負担のためにHSAが結合剤として使用できないことが判明した場合は、牛、ウサギ、山羊、またはその他の哺乳類から取れる血清アルブミン(MSA)も使用できる可能性があるということです。

ただし、月または火星での有人探査に人間以外の哺乳類を連れて行くということは、心理的な負担を解消したり、食糧問題を解決したりできるとして研究が進められているものの、残念ながら現在の技術では困難とされているそうです。

コンクリート素材がさらに発展し、人類の役に立つことを期待したいと思います。

コンクリート住宅の建築には、今も人の血と汗と涙が使われている、かもしれません。

それでは。

今日もありがとうございます。


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