東京で高耐久なRC住宅を建てるならRCdesign

くもり時々晴れの東京です。

そんな今日は朝からお問合せ対応、その後杉並区高井戸東でご検討のお客様宅訪問、現地視察と打ち合わせなど。帰社後は文京区根津計画検討など。

午後は資料作成、会社説明会、信用金庫さんと電話、事務組合さんと電話、小平市花小金井計画検討、見積作成など。夕方は文京区根津計画検討、豊島区西巣鴨計画検討、お問合せ対応、ミーティングなど。

台風はなんとかやり過ごせたものの、福岡や大分ではまだなおも記録的な大雨になっています。被害が最小限で済みますようにお祈り申し上げます。

ではこちら。

2000年もの耐久性を誇るローマ時代のコンクリートは海水の腐食によって強度を上げていた

コンクリートというと近代技術だと思いがちですが、実は古代ローマにも「ローマン・コンクリート」という建築材料が存在し、パンテオンやトラヤヌスの市場といった建築物で使われていました。

現代のコンクリートの寿命は100年程度だと言われているところ、海中から見つかったコンクリートの構造物は実に2000年の年月に耐えたということで、「なぜこんなにも耐久性が高いのか?」と研究が進められていたところ、海水の腐食によって強度を上げるという仕組みだったということが最新の研究で発表されました。

ユタ大学の地質学者マリー・ジャクソン氏が行った研究によると、ローマン・コンクリートの結合力はその構造と海水に含まれるミネラルによるもので、コンクリートの隙間を海水が通り抜けることで、ミネラルの結合を強めるという構造とのこと。
2017年7月5日 8時0分 GIGAZINE(ギガジン)

なるほど。

ちょっと今日の記事は、一般的に関心を持たれる方は少ないと思いますが、業界的にはなかなか画期的な興味深い研究結果だと思います。

記事によれば、海中から見つかったコンクリート製の構造物が、2000年もの時間を経過していたにもかかわらず、一定の強度を維持していたということで、現在一般的に言われるのは海水による腐食はマイナスの影響と考えられていますが、ローマン・コンクリートではなおも強度を上げていたということです。

ちょっと専門的な内容になってしまいますが、現在使われているコンクリートは、石灰石などを焼いて作ったセメントに、砂利や砂を混ぜて製造されています。

一方でローマン・コンクリートでは、火山灰と石灰からセメントを作り、火山岩を混ぜて製造されていたようですので、その科学的成分は若干違うものになっています。

たまにご質問を頂くことがありますが、セメントってどんな接着剤で科学的な有害物質が含まれているのではないかとご心配されているようなんですけど、基本的に自然界にある天然の鉱物を原料としていますので、石油を原料に人工的に作られたものではありません。

原料の石灰石は、学生時代に校庭に線を引くときに使った白い粉と同様の物質で、この石灰に水を混ぜて練ると熱を発生しながら硬化するという反応を利用したものがセメントです。そしてこのセメントで砂利を固めるようにしたものがコンクリートと呼ばれるものです。

セメントの成分はケイ酸カルシウムなどが多く含まれていて、水と反応することで硬化する時には、ガラスに近い性質になりますので、これが耐久性や美観にも影響するんですね。

実は現代のコンクリートでも、製造からの年数が経過することで徐々に強度が増していくということがわかっていますし、また細かなヒビに対しては水分による自然治癒力があることも確認されています。

さらにローマン・コンクリートでは現代のものと比べて、その原料や性質が微妙に違うことから、よりヒビが入りにくく結果として耐久性が向上しているということです。

だったらすぐにでも使えば良いのではと思ってしまいますが、今のところはまだ正確な製造方法が解明されていないことや、強度が発生するために必要な時間が長いこと、そもそも大切な強度という点では、現代のコンクリートの方が有利ですので、現代の建築で使われることは無いと思います。

まだまだ明らかになっていない謎の多い材料ではありますが、きっと近い将来には新たな製造方法とそれに適した使用方法などが発表されることを期待したいと思います。

2000年の耐久性を目標にした住まいを建てるなら、RC(鉄筋コンクリート)造がオススメです。

それでは。

今日もありがとうございます。


人気ブログランキング   ←ついでにひとつ!