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東京・埼玉のいい家はRCdesign

朝は引き続き雨、41年ぶりの雪が少し積もった寒い東京です。

そんな今日は朝から資料作成、日本橋小伝馬町計画検討、その後弦巻計画の現地へ、業者さんと打ち合わせ、その後お客様のお宅で打ち合わせさせていただきました。ありがとうございます。

午後は練馬高松のOBオーナー様宅へ、豊玉北でご検討いただいているお客様をご案内させていただきました。オーナー様にも貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。帰社後は図面作成、各種段取りなど。

お昼前には雨も止んで晴れましたが、それでもまだまだ寒かったです。もう4月も半ばで花粉も収束したというのに雪が積もるなんて驚きですね。

さて今日は土曜日ですので、一部で大変好評の家づくり講座の第14回です。今日は先週の続き、「いい家がほしい」でホントにいい家が建つのか?をお送りしましょう。

予めご了承いただきたいのですが、今日は、少し専門用語が出るので、わからなければ読み飛ばしてください。しかし、事実は知ってくださいね。

さて、前出の本「いい家がほしい」の主張がどのようなものかをまとめると、次のようなことになります。

断熱工法には、外断熱と内断熱がある。
外断熱(但し、正しいのはソーラーサーキットという工法のみ)が正しく、内断熱は誤り。
内断熱は結露する。

しかし、専門書を読んでみると、内断熱とは、通常、RC造におけるコンクリート壁の室内側に断熱層を設ける工法を言う。
木造住宅の断熱工法は、外張り断熱、柱間充填断熱、柱間充填断熱+附加断熱、に分類されるとあったり。

住宅の温熱環境は、建築物の各部位の断熱性能、気密性能、換気性能等によって決定される。その性能は、全て数値によって検証される。ともあります。

また、結露は、室内の暖かい空気中に含まれる水分が冷やされて液体化し、ガラスやアルミサッシの表面に水滴となって付着することにより生じる現象。外断熱内断熱に関わらず、断熱工法により判断されるものではない。室内外の温度差、湿度、部位の材料と厚みを計算すれば、物理的に立証できる。と、説明されています。

で、問題点は、断熱工法に、RC造意外で内断熱というものはない。
内断熱とは外断熱以外を言うので、用語の使い方が問題。
「いい家がほしい」では、計算や検証による物理的データがない。
ソーラーサーキット住宅の、各部位の構造、各部位の素材、断熱部位の物性、各部位の熱貫流率(K)、熱損失係数(Q)、夏期日射取得係数(μ)、気密性能(C)、換気損失熱量、全体の熱損失量などの基本的な熱環境性能データなどの記載がなく、データの裏付けによる説明もない。ということ。

あ、くれぐれも誤解の無いように言っておきますが、どの工法が良いとか悪いとかが言いたいのではありません。情報の本質、事実を知って欲しいと思うだけなんです。

あとは賢明である、あなたに判断していただきたいのです。

ついでにちょっと余談を。外断熱という概念は北欧が発祥と言われていますが、もともとは断熱材が外とか内とかという問題ではなくて、もっとも大切なのは蓄熱体が有るか無いかなんです。

極寒の地域で1日中暖房を絶やさないというのは危険ですし、エネルギーも多大です。そこで熱を貯めるという考え方になったんですが、構造が何であれ室内に面して熱を貯めることが出来る材料を使用する必要があります。

具体的にはレンガや石、コンクリートを使用してそこに熱を貯めておくわけですが、その蓄熱体の熱を外に逃がさず、室内に効率よく放出するためには断熱材を当然外側に設置しますね、それが外断熱と言われるようになったわけです。

ですので、蓄熱体を持たない構造だと、断熱材が壁のどこに施工されていてもあまり意味がありません。

最後に、この蓄熱体は冷気も蓄熱出来るんですが、ここ日本の関東から西の梅雨から秋の湿度を保った空気が冷やされた蓄熱体に触れると・・・

夏型結露が発生します。

やはり気候風土をふまえた家づくりをしないといけませんね。

それでは良い週末を。

今週もありがとうございます。

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