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良い天気になった東京です。

そんな今日は朝から東中野計画検討、日本橋計画検討、春日町の業者さんと電話、坂下計画のお客様にご来社いただき打ち合わせ。ありがとうございます。図面作成など。

午後は小茂根でご検討中のお客様来社、ありがとうございます。提携会社さんと電話、野方計画検討、電気屋さんと電話、土地家屋調査士さんと電話、各種段取り、夕方は板金屋さん来社打ち合わせ、原町計画検討、書類チェックなど。

夕方からは雲も出てきて涼しくなりました。もしかすると3連休の初日という方も、スポーツをするには良い天候だったのではないでしょうか。
そんな連休ですが、何とか「おはぎ」を入手して食べたいと思っています。

それでは恒例の家づくり講座第34回をはじめましょう。

前回は、

温度差の無い環境は、人間もシロアリも快適で住みやすい。だからといって、恐ろしい防蟻処理は、シロアリが住みにくくなるだけではなく、人間はもちろん、他の植物や生物にとっても、有害で住みにくくなってしまうのです。でしたね。

昔の日本家屋の工夫や涼を得るための日本人の知恵をご存知ですか?兼好法師の『徒然草』の一節に、「家のつくりようは夏をむねとすべし」 とありますが、エアコンもペアガラスもない昔の日本家屋では、どんな工夫をしていたのでしょうか?

まず、日射を防ぐ事です。炎天下の自動車でも、木陰の下に駐車したり、フロントガラスに「サンシェード」を置いたりすると、ハンドルやダッシュボードの熱さは、かなり下がりますよね。

同じように、家屋でも「簾(すだれ)」や「よしず」で日差しを遮るのです。ジリジリとしたあの日差しが部屋に入ってこないだけでもずいぶん過ごしやすいのです。

それから、建物の外部の気温を少しでも下げるのです。「打ち水」ですね。暑くなった地面を水で冷やし、気化熱で温度を下げるのです。

どちらも簡単でよく知られていますよね。他にも自然の力をうまく利用した建築的な仕掛けや、庭や生活習慣などの工夫で、どんな風に夏の暑さを愉しんでいたのでしょうか?

・深い庇(ひさし)で、夏の日射を室内に入れない。

・縁側と障子は、気層となり温度と湿度コントロールができる。

・庭池には、気化熱により気温を下げる効果がある。

・植栽(落葉樹など)は、夏の陽射しを和らげる。

・風鈴音色で涼しさを演出することも忘れずに。

現代の夏は、日中の気温が体温を超えたり、熱帯夜と呼ばれる日も30日を超えているそうです。とてもじゃないけど以上のような工夫や仕掛けだけで夏を過ごすことは現実的ではないですよね。

このように昔の日本家屋は夏だけを考慮した家づくりをしていましたが、これは人間が快適に過ごすことと同時に木を腐らせない工夫がされていましたので、昔の家は比較的寿命が長かったわけです。

しかし、一方で日本にはとても厳しい冬があるのも現実で、冬を乗り越えるには多量の化石燃料を消費し続けることしかありませんでした。その住み心地は決して快適というものではなかったはずですし、実際に当時は人間の平均寿命が大変短いものでした。

ということは、家の寿命を延ばす代わりに人間の寿命を犠牲にしていたといえます。

すでにご存じの通り、世界は省エネがスタンダードになっていますので、日本だけがどんどん燃料を使うというわけにはいかないんです。

夏と冬、どちらがエネルギーを必要とするかと言えば、もちろん冬なので、この冬のエネルギー消費量を減らさなければいけないということですね。

そのために必要なのは建物の断熱性と気密性なんですが、夏用の木の家は通風が命です。その家をビニールシートでくるむと・・・

冬も快適で、なおかつ夏も快適に過ごすには、断熱性と気密性が必要なんです。そのうえに、先人の知恵を活かした生活を実践すればなお良いということです。

今年は歴史的な夏の暑さが印象強かったですが、これから確実に寒い冬が訪れます。健康的に快適に過ごせると良いですね。

それでは良い連休を。

今日もありがとうございます。

 
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