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台風の影響がちらほらの東京です。
そんな今日は朝から杉並区西荻北計画検討、原稿チェック、見積作成、事業収支作成、練馬の不動産会社さんと電話など。

弊社の屈強なスタッフと協力業者さんはこのくらいの台風には負けません。(たぶん)

その後場所を移して打ち合わせさせていただきました。長時間お付き合いいただきありがとうございます。

気が付けばすでに9月、台風の被害が気になるところではありますが、台風と共に、日に日に秋が深まっていくことでしょう。と言うことで9月最初の家づくり講座第79回をお届けいたしましょう。
家を建てる目的は生活を楽しむこと。間違っても家を建てることが目的にならないように。前回は、そう言う話でした。
今日は、住宅ローンの話です。
さて、人生最大の買い物と言えば?「家でしょ」と、思ってるでしょうが、キャッシュで買う方は別ですが、実は住宅ローンなんです。
多くの方は、住宅ローンで家を建てています。例えば、金利3%で2000万円のお金を借りるとします。そうすると、35年払いでは総額約3200万円払うことになります。要するに、2000万円の家を3200万円で買うことになると言うことですよね。
高いですよね。本来は2000万なのに、3200万円払わないと家を建てられない。でも、支払期間35年を少し短くするだけで総支払額は変わってきます。
例えば、30年にしたとします。そうすると、支払額が約200万円少なくなります。総支払額は3000万円。つまり5年短くするだけで、200万円余計に払わなくてすむということですね。
毎月の返済額を押さえるには、返済期間を長くすればいいんですが、総支払額は、返済期間が長くなるほど当然増えてきます。
それから、総支払額に影響するのは金利です。さきほど3%で計算しましたが、これが4%になると、35年だと3700万円。先程よりもさらに500万円余分に払うことになりますね。
500万円といえば大金です。500万円あれば高級車が買えますよね。システムキッチン、洗面化粧台、システムバス、トイレなども。
ちなみに、返済期間が30年でも金利4%だと3400万円になります。ですから、返済期間と金利を充分に検討してくださいね。そうすれば、正しい判断が下せます。
さて、住宅ローンを組む場合に気をつけて欲しいことが2つあります。
1つは業者任せにしないということ。
業者というのはハウスメーカーや住宅メーカーのことです。業者は沢山借りてくれた方が、予算のウエイトを建物にかけれるので、少しでも多く借りられる努力をします。こういう仕様にしたら、割り増しで余分に借りられますと。
でも、借りたら利子をつけて払わないといけません。ですから、業者任せにしないでくださいね。
それから、もう1つの業者。
それは、金融機関です。金融機関は、お金を貸して利息をもらって会社を運営しています。貸せば貸すほど儲かるわけです。だから、条件さえ整えば貸してくれます。
と言うよりも、返済が確実に取れるという担保があれば、いくらでも貸してくれます。貸したお金を確実に回収するために、命を担保にとりますよね。生命保険に入らないと借りられません。
こんなの日本だけです。本当にひどい話です。ですから、住宅ローンを借りる時、建設業者、もしくは金融機関の言いなりにならないでください。幸せになるために家を建てるわけですから、住宅ローンだってその観点で考えてください。
では、次に2つ目の注意点。
借りる額は少なく、金利は低いものを、返済期間は短い方が良いです。欲張った無理なプランを立てなければそれができます。誰だって家は大きくて豪華な方が良いわけです。でもそのために、毎日の生活がひもじいものになったのでは、楽しくありません。
毎日の生活を楽しむための家、それを忘れないでくださいね。安全な予算を組むには、将来に渡るライフプランを立てる必要があります。
将来どれだけの収入があり、出費はいくらか?それを、年度毎に書き出してください。そうすれば、その年の収支のバランスがどうかがわかります。
もし、マイナスになるなら、その年は資金ショートするわけです。それらを全部書き出した上で、安全な予算を組んでください。細かいことはファイナンシャルプランナーに相談してください。
通常、専門家にお願いすると費用がかかります。しかし、保険会社や金融機関にはこの資格を持っている人たちが居ます。あなたが入っている生命保険会社、もしくは取引のある金融機関の人に相談して下さい。その人にお願いすれば無料です。
今日は少々長くなってしまいましたが、大切な住宅ローンの話でした。人生最大の買い物は家ではなく住宅ローン。金利と期間を考慮すれば100万円単位で節約できます。また、業者任せにしないこと。毎日の生活を楽しむことが家を建てる目的ですからね。それを忘れないでくださいね。
それでは。
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