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晴れても寒い東京です。

そんな今日は朝のうち書類作成、その後文京区方面へ、OBオーナー様宅訪問、板橋区大山の不動産会社さんで社長と打ち合わせなど。

午後はご近所OBオーナー様めぐり、その後目黒方面へ、原町のオーナー様宅訪問、代々木上原のお客様宅へお届けなど。夕方帰社後はミーティング、足立の業者さんと電話、和光計画検討、世田谷区用賀計画検討、成増計画検討など。

おっと、気が付けば今日は土曜日。本当に時間が経つのが早いですね。もちろん今日も恒例の家づくり講座第92回をお届けいたします。

前回は、業者の特徴を知ることが業者選びの第1歩と言う話でした。また、経営が安定しているかどうかは会社の規模には関係がない。むしろ大きいところほど気をつけるべき。だから、堅実なところを選んでくださいね。でした。

さて、今日は、業者を選ぶ際のポイントを話します。
まずは、施工体制です。どういうチーム体制かがチェックポイントです。すべて下請け任せなのか?また、その下請けは工事の都度いろんな業者を取っ替え引っ替えして引っ張ってきているのか?

もしそうなら、寄せ集めですから元請け業者がしっかりしていないとミスが起きやすくなります。それとも、決まったチームがあり、家の特徴にあわせて編成しているか?そうであれば、チームが決まっているので、伝達もスムーズでミスも起き難いですね。

と言うことで、施工体制は確かめてください。次のチェックポイントは、聞き取り能力です。

幸せな生活を送るには、言葉にならない部分を聞き取ってくれなければいけません。聞き取り能力に長けた人でないと、あなたの満足のいく家にならないです。

実際、どの業者さんも要望は聞いてくれます。でも、要望を聞くということは、要望を伝えないと実現できないわけです。

そうではなくて、あなたが言い表わせないことをを引っ張り出して、それを叶えてくれなければいけません。それには、聞き出す能力がないと出来ないですね。

それは、まるで深い泉から水をくみ上げるようなものです。残念ながら、多くの場合、具体的な質問しかしません。

何坪くらいをご希望ですか?部屋数はいくつ必要ですか?リビングは何畳くらい?どんな設備が必要ですか?キッチンは対面式ですか独立型ですか?これだと、決まったプランしか出てこないでしょう。

しかし、普段の生活スタイルを細かく聞くなら、それにふさわしい空間が浮かんできます。プロだからその生活をサポートするプランが描けるわけです。

例えば、何時に起きて、どういう行動を取っているか?何に興味があって、どういう交友関係は?何人ぐらい遊びに来て滞在時間がどうか、滞在時はどういうことをして過ごすのか?

料理であれば、どういうお買物をし、どのように調理し、片付けはどうしているか?また、そもそも料理は好きか?

そんな普通の日常生活を聞いてくれる人なら、よりふさわしいプランが出来ます。建物より生活に焦点をあわせた質問が重要です。だから、日常生活を聞き取る能力がある人を選んで下さい。

一方でベテランの設計士や建築家だと施主の雰囲気で読み取れることも多いですし、設計の主旨から新しい生活スタイルの提案までしてくれることもあります。

それはそれで、素人では考えつかなかったようなスタイルを提案してくれるかもしれませんので、一見の価値はあるのではないでしょうか。

次のポイントは、建築中の現場を見ることです。見学会で見る建物ではなく、普段の現場を見て下さい。そうするなら、真実が見えてきます。常に現場が整理整頓されている。職人の態度がいい。服装もきちっとしている。言葉遣いも丁寧。こういうところだと安心できますよね。

これは、職人の質も関係してきます。元々大工の修行をしていた私が言うのですから間違いはありません。「仕事さえできればいいんだ」という人は、たいした仕事はできませんし、どこかルーズだったりします。

実際、腕に自信のある人は、他の面でもしっかりしてます。礼儀正しいですし、ちゃんと掃除もします。ですから、普段の現場は必ず見てチェックしてくださいね。

それから、最も重要なチェックポイントとして、代表者の人間性があります。何か問題が起きた時、どう対応するか?特に、万が一の時にきちっと責任を取れるのか、ちゃんと対応できるか?それは、人間性によるのではないでしょうか。

普通の時は、皆まともなんです。しかし、問題が起きた時の対応は人それぞれです。不祥事を起こした時の謝罪会見が良い例です。

では、人間性を知るにはどうしたらいいか?それは、不意をつくことです。お客さんの立場では、本音が出ません。その会社にかかってくる営業電話の対応などは、自分がお客様になるので、本音で対応するわけです。

けんもほろろに帰れと言う人。居留守を使う人。いろいろ居るわけです。そうすれば、長く付き合わなくても本当の人間性が分かりそうです。

次のチェックポイントは、仕事に対する熱意です。それには、代表者と話をすることです。じっくり話をすると、仕事に取り組む姿勢や情熱が伝わってきます。これまたいろいろ居ます。本気でやっている人。仕事として割り切っている人。嫌々やっている人。それが仕事に表れてきます。魂をこめた家とそうでない家は全然違います。

人間性は建物に出てきます。ですから、建物ではなく人に焦点を合わせて業者を選んでくださいね。

今日は、業者選びのポイントを話しました。最も重要なことは、代表者の人間性です。代表者とじっくり話し合ってくださいね。

今回はややもすると自分の首を絞めるようなお話になってしまいました。もちろん弊社もそんな基準で見ていただければと思いますが、もしかするとまだまだ合格点ではないかもしれません。でもそれを目標に最善を尽くしていることをご理解いただけると嬉しいです。

それでは良い週末を。

今日もありがとうございます。

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