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梅雨まっただ中の東京です。
そんな今日は朝から書類作成、和光市計画検討、その後文京区向ヶ丘計画の現場へ、地盤調査立ち会いなど。帰社後はお問い合わせ対応など。
午後は杉並区天沼計画検討、資料作成、 西東京市計画検討、図面作成、5丁目のお客様とお電話、原稿チェックなど。夕方は向ヶ丘隣地の業者さんと電話、北区西ヶ原計画検討、墨田区向島計画検討など。
小暑で七夕でも梅雨らしい雨の東京でしたね。いよいよ7月です、もうすぐ夏です。そんな今日は土曜日ということですので、恒例の家づくり講座第117回をお届けさせていただきます。どうぞお付き合いくださいませ。
さて、あなたは「家守り」(やもり)という言葉を聞いたことがありますか?家を建てた後の定期的なアフターサービスやメンテナンスをすることで「大事な家をしっかり守っていこう」という思いがこもった言葉です。
家守りをするのは、住宅会社だけではありませんよ。住まい手のあなたも、大事なスタッフです。
家は完成した時点から、徐々に傷んできます。強烈な太陽の光を浴びたり、叩きつける雨にさらされたり。子どもがおもちゃを落として床をへこませたり、基礎部分のコンクリートが乾燥収縮して小さな亀裂が出来たり。
住宅会社のスタッフは、毎日チェックしに来ることはできません。住まいの小さな異常を見つけられるのは、やはりあなたなんです。
新しい畳は、良い香りがして気持ち良いもの。でも、乾燥しきれていないので、カビが生えやすいんです。掃除機だけでなく、時々拭いてあげて下さい。また、畳の上に絨毯を敷くと、ダニが増えたり湿気がこもったりトラブルが発生しがちです。カビが発生すると、床下が傷んでしまう場合もあります。
トイレや浴室、キッチンなど、水まわりのお掃除はとっても大変です。毎日使うから、すぐ汚れるし…。でも、水まわりをきれいにしていると、運気がアップすると言われますよね。使うついでにササッと掃除する習慣さえできれば、それほど汚れません。
そして、掃除のついでに、「水漏れしているような変な音はしないかな?」と時々聞き耳を立ててくださいね。排水ジャバラは数年で傷んでくる場合もあります。水漏れは発見しにくく、床がフカフカになったり大量のカビが生えて初めて気づくこともあります。トイレのタンクや食洗機の裏などから不自然な水の音がしたら、すぐに業者に教えて下さいね。
家ができて10年も経つと、屋根や壁を手直ししたりクロスを張り替えたり、プロでないと対応できないメンテナンスが増えます。でも、日頃から「これっておかしい?大丈夫?」とあなたが小さな変化を業者に伝えると、その都度対応できて、家が傷みにくくなります。
人間の病気と同じで、初期症状の内に発見・対応できたら回復も早いし、長く元気でいられるんですよ。
ただ、住宅会社によっては、家守りを重視していないところもあります。「たくさん建てて儲けよう。アフターサービスは手間がかかるだけで儲からない」と考える人たち。
でも、「自分たちが建てた家で、幸せに暮らして欲しい」と願う業者は、家を守るためのアフターサービスを「建てた自分たちにしかできないこと」と考え、重視しています。
もしあなたが、これから家を建てるのなら、「完成後の定期点検は、いつ、どんなことをするんですか?」と聞くと、家を守ることへの業者の思いの強さが分かりますね。
また、既に建築済みで、あなたの家を建てた業者の対応にどうしても不満があるのなら、別の業者にお願いするのも一つの方法です。実際に、アフターに不満があったり、業者が倒産したなどの事情で「有償でも構わないから、一緒に家を守って」と、弊社に依頼している住まい手さんもいらっしゃいます。
小さな工務店など、家づくりに愛情と誇りを持っている人たちはきっと、そんなあななたの思いに共感してくれるでしょう。業者は家を建てるだけの存在ではありません。一緒に家を守っていく、大事なパートナーなんです。そう言うお付き合いが出来る業者さんと家を建てていただきたいと思います。