- ブログネタ:
- RC住宅を建てよう! に参加中!
くもりのち雨の東京です。
そんな今日は朝から資料作成、その後文京区向丘計画の現場へ、厳かに地鎮祭を行わせていただきました。お客様ご家族には冷え込む中お付き合いをいただきまして、誠にありがとうございました。その後近隣ご挨拶回りと打ち合わせなど。
午後に帰社後は資料作成、銀座計画検討、見積チェック、台東区松が谷でご検討のお客様にご来社頂き打ち合わせ、ありがとうございます。業者さんと電話、渋谷区神宮前計画検討、図面作成など。夕方は原稿作成、杉並区久我山計画検討、練馬区桜台計画検討など。
予報では雨ということでしたが、地鎮祭が終わるまで待っていてくれました。お施主様同様氏神様にも感謝です。そんな今日はまたまた土曜日ですので、恒例の家づくり講座第137回をお届けさせていただきます。寒さに負けずどうぞお付き合いくださいませ。
何か昨日の記事の続きみたいなお話です。あなたは「プレカット」っていう言葉はご存知ですか?建築用の木材を、工場などであらかじめ加工しておくことを言います。
昔は、大工さんが現場で木を加工しながら組み立てていましたね。近くを通ると、木を削る音や、かんなくずがあり、木の香りが心地よかったものです。凄い技術を持った人なんだ、と子どもなりに感じていました。
プレカットの長所は、手作業から機械作業に変わったため、品質にバラツキが無いことです。ミスも防げるし、工期短縮にもなりますので、コストダウンも期待できます。
ただ、一方で短所もあります。大工・職人が腕を磨ける場所が無くなるんです。「自分の腕で、喜んでもらえる家を作りたい」と高い志で大工を目指した人の中には、プレカット主流の現場にショックを受けて辞める人もいます。
施主としては、腕のいい大工さんに家を建ててもらいたい。でも一方で、金額は抑えたい。
業者も、優秀な大工を育てたい。でも、コストカットや工期短縮を考えると、プレカットは捨てがたい。お互いにジレンマがあります。
最近は、暮らし方ではなく、金額を最優先に家づくりをする人が少なくありません。そうなると、質より量で対応する業者が出てきますが、そういう業者は後継者の育成まで手が回りません。
・・・ということは?
もし新築を依頼しても、アフターに不安が残ります。実は、良心的な業者には「若手の大工を育成したいのにできない」という悩みを持つ人が多いんです。
子育てと同じで、育てるには時間と手間が掛かります。技術だけでなく、家づくりへの愛情や責任感の育成も必要です。
ある調査によると、全体の7割の人が「現在のところ、大工は足りている」と回答しつつも、「大工の高齢化に危機感を持っている」「若手が育たないので、後継者を確保できない」「このままでは、将来的に不足する」との問題点を挙げています。
大工の育成には、国や業界の支援も必要ですが、あなたをはじめとした、一般の方の理解も大切です。理解を示されて、応援してもらえた人は、さらに成長しようと頑張るものですから。
将来、小さなお子さんが「大きくなったら、僕が世界に一つだけの、パパとママのお家をつくってあげるね」なんて言ってくれる憧れの職業になったら素敵なんですけどね。
それでは良い週末を。
今日もありがとうございます。