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曇りのち晴れの暖かな東京です。
そんな今日は朝から世田谷区南烏山計画検討、見積作成、西東京市計画のお客様とお電話、ありがとうございます。埼玉県川口市方面でご検討いただいているお客様にご来社いただいき打ち合わせなど。ありがとうございます。
午後は板橋区成増でご検討のお客様宅訪問、打ち合わせなど。帰社後は西台のお客様とお電話、水道屋さんと電話、資料作成、文京区向丘計画検討など。 夕方は図面作成、本駒込のリノベーション計画検討、原稿作成など。
さて気づけば今日は土曜日、明日はもう節分ですね。では恒例の家づくり講座第142回をお届けさせていただきます。ご多忙中のことと思いますが、どうぞお付き合いくださいませ。
これまで二回に分けて、自然素材の長所・短所についてお話ししました。今回は、建築を予定している皆さんがどう考えているのかについてお話しします。
ところであなたは、「化学物質」という言葉に対してどんなイメージを抱きますか?
平成22年8月に内閣府政府広報室が発表した「身近にある化学物質に関する世論調査」で「化学物質に抱くイメージ」を尋ねています。
「危ないもの」と答えた人は69.7%(複数回答)。次いで「現在の生活になくてはならないもの」が25.5%。また、「家の内装や建築材料に含まれる化学物質に『関心』がある」と答えたのは、52.7%(複数回答)。「家の内装や建築材料に含まれる化学物質に『不安』がある」と答えたのは、44.7%。
日頃から、体に悪い物質を排除する生活を心がけているものの、化学物質は種類が多く、よく分からない存在。そこに漠然とした不安を抱くので、対極的な『自然素材』という言葉に反応するんです。
私の知人で長年ゴルフを趣味にしていた人がいました。実はぜんそくの持病もあり、健康維持の目的もあったと思います。それがある時、病院で言われたのは、ぜんそくの原因はゴルフかもしれないということ。
仕方なく1年間ゴルフを休んだところ、ぜんそくの発作がピタッと止まり、日常生活が楽になってしまったんです。それ以来ゴルフを止めてしまいましたが、一見自然に見えても、実は人間の手が多く入っていることがあります。
建築予定者が「自然素材」に抱くイメージは・体にいい・見た目がいい・癒し効果、心地よさ・シックハウス対策・何となく安心・丈夫そうといったもの。
彼らの8割弱が、自然素材を取り入れたいと考えています。ただ、その特性を十分に理解している人は少なく、そこがトラブルのもとにもなっているのが現状です。
アレルギーを持つ子どものために自然素材を選んだ人と見た目がいいから何となく選んだ人では、素材の短所に対する許容範囲が違うのは当然ですからね。
例えば無垢材。「ヒノキ」「スギ」「ヒバ」「パイン」「ナラ」「カバ」「キリ」・・・。実にたくさんの種類があります。それぞれが果たせる役割も違うので、よほど知識のある業者でないと適材適所に使うことは難しいんです。また、業者が100%自然素材のものと認識していても、そうでない場合もあります。
昔ながらの家づくりなら安心でしょうが、現代の性能も取り入れたいと考えるなら、自然素材のどんな働きを取り入れたいのかを考えることが大切です。
そして、出来るだけOBさん宅を見せてもらうこと。室内でしばらく過ごして、アレルギー反応が収まった、その香りに癒された、という体で感じる反応があればその家づくりはあなたに合っています。
あとは業者との相性。方向性や人間性が合えば、よりよい家づくりができるでしょう。
自然素材が流行しているから、ということでそれをアピール材料にしている業者がいます。実際は、一部にしか取り入れていない業者もいるんですが、一般の人が見分けるのは、かなり難しいですよね。
家づくりを、家族だけで進めることは難しいものです。OBさんや私たちなど、積極的に利用してより幸せに暮らせる家づくりを目指して下さいね。
それでは良い週末を。