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またまた一転曇り空の寒い東京です。
そんな今日は朝から内装屋さんと打ち合わせ、書類作成、文京区本郷でご検討頂いているお客様にご来社いただきました。ありがとうございます。 豊島区目白計画検討、見積作成など。
午後は成増のお客様宅訪問、打ち合わせさせていただきました。ありがとうございます。帰社後は図面作成、土地からお探しのお客様にご来社いただきました。ありがとうございます。電柱移設会社さんと電話など。夕方は地盤保証会社さんと電話、文京区向丘計画検討、資料作成、巣鴨の不動産会社さんと電話など。
非常に寒暖の差が激しくなっていますが、年度替わりの時期ということもあり、くれぐれも体調管理にはご注意ください。そんな年度末ではございますが、土曜日恒例の家づくり講座第149回をお届けさせていただきます。どうぞお付き合いくださいませ。
さて、一般的な木造住宅ではプレカットという方法の普及により、大工の能力が、以前ほど重視されなくなっています。とはいっても、自分の家に関わる大工は優秀であってほしいですよね。
そこで今回は、建築大工技能士についてお話しします。大工の能力を測る目安になりますよ。
三級の受験資格は、実務経験だけの人なら6か月以上。ただし、専門学校や職業高校で学んでいる生徒は受験が可能です。
二級の受験資格は、実務経験だけの人なら2年以上。実技試験では、柱差し小屋組の平面図、振たる木の現寸展開図を作成し、木ごしらえ及び墨付けをした後、加工組立てを行います。
一級の受験資格は、二級合格後、2年以上の実務経験が必要です。実技試験では、振隅木小屋組の平面図、振隅木及び配付たる木の現寸展開図を作成し、木ごしらえ及び墨付けをした後、加工組立てを行います。
そして一級に合格して5年以上経つと、やっと特級の受験資格が与えられます。
詳しく知りたくなったら、厚生労働省技能検定制度についてのホームページをチェックしてください。↓ ↓
http://www.mhlw.go.jp/bunya/nouryoku/ginoukentei/
この中で、二級が「腕があるかないか」の目安になります。一級合格者は建築経験が豊富なので、十分に信頼できます。
ところで、技能検定があるのは建築大工だけではありません。建設関係だけでも、「建築図面製作」「枠組壁建築」「かわらぶき」「とび」「左官」「配管」「サッシ施工」「バルコニー施工」「型枠施工」などなど・・・
実にたくさんの職種があります。(もしも、検定に合格していない人が「技能士」と名乗ったら、30万円以下の罰金刑が待っているんですよ。)
家づくりでは、わずか数ミリの狂いが、全体に大きな影響をもたらします。人間もそうですが、基礎に狂いがあると、骨盤や背骨が曲がったり。腰痛や頭痛の原因にもなりますよね。
工場生産のプレカットといえども完璧ではありません。その微妙なズレを調整をするには、それなりの腕が必要です。
一級技能士と二級技能士では、仕上がりに差が出るのは当然です。となれば、ここは妥協したくありませんね。
ハウスメーカーでは、大工の資格を積極的に公表しないケースが多いんです。実際に建築するのは、ほとんどが下請け業者や素人寄せ集めという場合もあるので、把握しきれない部分もあるかもしれませんが。
逆に、地域の工務店は、実力を証明するために積極的に取り組んでいますし、開示している場合もあります。「あの工務店に頼みたいけど、腕はどうなんだろう」と不安になった時は、ぜひ確認してください。
一般的な営業マンは、デザインや設備の知識は豊富です。しかし、「木」の専門家ではありません。もしあなたが、木造の家を建てる予定で、建材にもこだわりを持っているなら、一級技能士でないと分かってくれないかもしれません。
それに、彼らは実務経験が長いので、今までのリフォームの経験やOB客の生活から、役立つ情報を提供してくれます。これを利用しない手はありませんよ。(あまりお話が得意ではありませんが。)
大工をはじめとする各職人が、技能士や建築士などの専門知識と技術を持ち、合わせて職業倫理やプレゼンテーションスキルまでをも持つことが出来れば、きっと社会的地位も確保出来ると思うんですけど、いまだに日本にはそうした制度がありません。
一時も早く、そんな制度を作り、日本の技術を保存、承継していかなくてはいけないと思っています。今こそ日本版マイスター制度を整備しなければいけないのではないでしょうか。あ、また熱くなっちゃった。