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くもりから雨になった寒い東京です。
そんな今日は朝からさいたま市大宮区計画検討、資料作成、文京区向丘計画検討、目黒区柿の木坂計画検討、蓮根の不動産会社さん来社打ち合わせなど。
午後は来客面談、さいたま市宮原計画検討、見積作成、文京区本郷でご検討のお客様にご来社いただきました。ありがとうございます。夕方は渋谷区神山町計画検討、成増計画検討、電気屋さん来社打ち合わせなど。
新年度も早3週間が過ぎましたね、新しい環境には慣れたでしょうか。さて、今日は土曜日ですので恒例の家づくり講座第152回をお届けさせていただきます。どうぞお付き合いくださいませ。
今日は住まいと環境についてです。
ところで、『居(きょ)は気を移す』という言葉を聞いたことはありますか?
孟子が「尽心上」に記した一節で、『住む場所や環境が、その人に与える影響は大きい』という意味だそうです。
私たちが暮らす住まいは、ただの器ではありません。家族の人間性を作り上げている大きな存在なのです。
例えば、忙しい生活をこなすために、便利さを重視した家があります。その他にも、予算が少ないために、金額を重視した家もあります。その家が、家族の人間性を作り上げると知っていたら、利便性や金額だけを重視した家をつくるでしょうか?
家にいる間、ずっとその考え方に浸ると考えると・・・
ちょっと怖くありませんか?
家族の成長に対応できない家を「粗大ごみ」と表現した人がいます。その「粗大ごみ」に数十年も住む家族は、自身が粗大ごみ化していくといいます。
子どものために建てた家は、やがては高齢者だけが暮らす家へとなります。その変化に対応できない家は「粗大ごみ」と言われても仕方ないのかもしれません。
さて、世の中にはいろんな人がいます。「IHで、お掃除の負担を減らしたい」と、IHクッキングヒーターを導入した女性。彼女は入居後2年間、そこで魚を焼いたことがありません。「だって、汚れるじゃない」これからも焼くつもりはないとのこと。
こんな人もいます。「花粉症だから、浴室暖房乾燥機があると助かる」という女性。洗面所にある洗濯機で洗濯した後、隣の浴室で乾燥できるので、作業同線が非常に短く楽です。花粉が飛ぶ時期が過ぎても、ずっと浴室に干すようになりました。「だって楽じゃん」とのこと。
住まいに自分をつくられていることに気づいていないのです。
あなたが、旅行や実家への帰省を満喫して帰宅したとき「ああ、やっぱり家が一番落ち着くな〜」と思ったことはありませんか?
すでにそれだけ、あなたは住まいと同化しています。そのように大きな影響を持つ「家」ですから、家づくりの最初の最初、基本中の基本を大切にしてください。
それは「その家で、家族がどんな生活をしたいのか。今後どのように成長したいのか」ということです。
「今の時代は、太陽光発電をつけなきゃ」「やっぱりオール電化でしょ」「南欧風で自然素材がオシャレだよ」それは、もう少し後で考えましょう。
まずは、新居でどんな暮らし方をしたいのか。家族の幸せのための、もっと根っこの部分は何なのか。毎日の掃除や定期的なメンテナンスをしなければ、やがてその住まいは崩壊します。
その大切な住まいをあなたが管理するには、どんな家づくりが合っているのか。そう考え始めると、余計な見栄を張ることもなく、身の丈に合った家づくりができるでしょう。
小手先だけの最新設備やメーカー主導の最新技術は本当に必要なものなのか、基本的に質実剛健な家があって初めて成り立つことがあります。当たり前ですが安全・安心が何よりも優先です。
業者によっては、「あなたのためです」「最近の流行ですから」と、自分本位の提案を出すところがあります。そこに、「あなたの幸せに貢献したい」という思いがあると感じられますか?
そのときあなたが『居は気を移す』を知っておくと、より冷静に判断できるでしょう。あなたの周りには、たくさんの新しい情報が溢れています。でも、古くから伝わる言葉の中には、時代を超えて大切にしたい考え方があります。
たまに振り返ってみると、今の自分に、一番必要な言葉が見つかるかもしれませんよ。
それでは良い週末を。
今日もありがとうございます。
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