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朝から雨の東京です。

そんな今日は朝から渋谷区東計画検討、図面作成、見積作成、豊島区駒込計画のお客様にご来社いただき打ち合わせなど、ありがとうございます。大田区南馬込計画検討、資料作成、お問い合わせ対応など。

午後も資料作成、来客対応、サッシ屋さんと電話、業者さんと電話、渋谷区恵比寿2丁目計画検討、図面作成など。夕方は渋谷区東計画のお客様とお電話、ありがとうございます。大工さんと電話、各種段取りなど。

今日も運動会の予定が順延になった、というご家庭もあることと思いますが、気を取り直して体調管理に努めましょう。

それでは10月最初の土曜日ですので、恒例の家づくり講座第173回をお届けさせていただきます。どうかお付き合いくださいませ。 

前回、子ども部屋についてお話ししました。あなたが、純粋な愛情や優しさから「子どもに快適な部屋を用意してあげたい」と考えていたなら、ちょっとショックを受けたかもしれませんね。

子ども部屋について考えるいい機会ですので、今日は、静岡大学名誉教授の外山知徳氏の話を基に、「子ども部屋をいつ与えるか」ということについて考えてみましょう。

外山氏は、以前、静岡大学の学生を調査したことがあります。
・無表情な学生
・おとなしい学生
・普通の学生
・にぎやかな学生
の4つのグループに分け、何が性格を作ったのか、ということを調べたんです。

その結果、一番相関関係があったのは「子ども部屋をいつ与えられたか」ということでした。

回答に多かったのが
・無表情な学生・・・小さい頃から自分の部屋が与えられていた
・おとなしい学生・・・小学校3〜4年生頃
・普通の学生・・・早くても小学校5〜6年生。多くは中学生
・にぎやかな学生・・・子ども部屋を与えられたことが無い
というものでした。

この結果を見ると、「じゃあ、子ども部屋は与えない方がいいの?」って思いますよね。

いいえ、決してそんなことはありません。あなたにも心当たりがあると思いますが、自分のスペースにいると、とても落ち着きますよね。動物と同じように、人間にも「自分のテリトリー」が必要です。

ただそれは、「部屋」でなく「スペース」でもいいんです。小さい子なら、家族の話し声が聞こえるリビング。お母さんなら、快適に使えるキッチン。お父さんなら・・・書斎は少数でしょうか。よく「トイレ」という声も聞きますが。^^;

子ども部屋さえ与えれば子どもが育つというわけではありません。やはり子どもは親が育てるものではないでしょうか。子ども部屋は、あくまでもそれを媒介するだけ。つい欧米のように幼少期からの自立が大切と思ってしまうのも親心ですが、日本ならではということもあっても良いと思います。

ですから、
・現在の子どもの性格
・どんな子にしたいか
・家族とどのように関わらせたいか
ということをよく考えてから部屋を与えるようにしましょう。

それだけでなく、部屋を与えた後の親の関わり方も大切です。いくつかの例を紹介しましょう。

「部屋を汚さないで」とガミガミ言われ続けた小学4年生女の子は、やがて家に帰りたがらなくなりました。「汚してはいけない、また怒られてしまう」という思いから、家が安らげない空間になったんです。

また、「お兄ちゃんと同じ部屋をあげるね」と言われた小学1年生の男の子は、一人で寝るようになってから、おねしょをするようになりました。

母親は自立させるために、一緒に寝ることを拒否。結局、兄が本を読んだり一緒に寝てあげることで、おねしょが治っていきました。

もしかしたら上記の例は特別なものかもしれません。しかし放っておいても子どもはやがて親元を離れて自立する時が来るでしょう。それまでに、子どもとどのように関わりたいか、どのように育ってほしいかを、もう一度考えてください。

家族は、人間関係を学ぶ、最小の「集団」です。狭い借家から広い家に引っ越すと、お互いの関わり方は変わってしまうものです。そう考えると、間取りって本当に大切ですよね。

家は、人格形成にも大きな影響を与えるということですので、子育て世代のプラン作成には、家族のライフスタイルを基に、設計のプロと生活者のプロの意見を参考にしていただけると良いと思います。

それでは良い週末を。

今日もありがとうございます。

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