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晴れ続きで乾燥している東京です。

そんな今日は朝から書類作成、その後目白のお客様宅へ、大工さんとリフォーム工事立ち会い、オーナー様と打ち合わせなど。

午後からは渋谷区東計画の現場へ、オーナー様と現場視察、その後打ち合わせなど、渋谷のフローリングメーカーショウルーム視察、打ち合わせなど。夕方帰社後は、渋谷区恵比寿2丁目計画検討、神宮前計画検討、文京区本郷計画検討、業者さんと電話、近所のお客様とお電話、2丁目の不動産会社社長と電話など。

今日は二十四節気のひとつ大雪ですが、東京では雪が降らなくって良かったです。それでは12月最初の土曜日ですので、恒例の家づくり講座第179回をお届けさせていただきます。どうぞお付き合いくださいませ。

ちょっと前の記事ですが、2012年1月30日、国立社会保障・人口問題研究所は、「2060年の人口が8674万人まで減る」という『日本の将来推計人口』を公表しました。

テレビや新聞でも盛んに取り上げられたので、あなたもご存知でしょう。今と比べると、32.3%の人口が減る計算です。また、平均寿命の予測は、男性が84.19歳。女性が90.93歳。女性が生涯に出産する人数は、1.35人と予測しています。人口を維持する目安は2.07人とされていますから、かなり厳しい状況です。

といっても、収入も増えず、増税ばかりの現在の日本では「産むのが怖い」と思うのが当然ですよね・・・。

ということで、あなたが高齢者になる頃、日本は超高齢化社会になっています。老人用の施設は入居待ちの人が大勢で、いつ空きが出るか分かりません。また、少ない若者が大勢の年金を支えるので、おそらく年金額も減少します。

となると、家庭で老後を過ごす人が増えますよね。といっても、今日本でつくられている家の多くは、自宅で介護できない家です。車イスで動く、介護者と並んで歩く、といったことができない家なんです。

ちなみに、ヨーロッパでは、個人の家も大切な福祉施設として捉えられ、国の政策にも活かされています。ですが、日本の場合は個人任せ。

一方で、病院に長期入院するのは難しく、介護施設は常に予約でいっぱい。ですから、前回お話ししたように「最初にイメージを膨らませた家づくり」も大切ですが、それと同じように「どんな土地を選ぶか」も大切なことなんです。

現在の家は、建ぺい率いっぱいで建てられているものが多いですし、日本標準の木造家屋では、おおよそ90センチごとに柱があり、介護のためのリフォームをしたくてもできないことがあります。

これは建築基準法に抵触するからです。ですから、建ぺい率に余裕を持たせるために、ちょっと広い土地を選ぶか、最初から介護を想定した家づくりをするか。

「それなら広めの土地に住むために、郊外の土地を探そう」というあなた。老後、車の免許を返納した後でも買い物に支障はありませんか?

今は宅配も普及してきましたが、まだまだ不便な地域もありますよ。

与野党共に互いの攻撃で忙しい国会議員は、福祉のことは二の次です。それに、彼らに生活者の視点や経験が欠けているのは周知の事実。

ですから、私たち一人一人が、自分と家族のこれからをしっかり考えないといけません。

あなたは、老後をどこで過ごすか考えていますか?もし一生を自宅で過ごすのなら、介護しやすいだけでなく、老後の趣味を満喫できる、安全で快適な家をつくりたいものですね。

となると、構造・断熱・段差・間取り・・・とてもじゃありませんが、あなた一人で考えるには限界があります。

知識と能力があり、あなたの思いをしっかり組み取ってくれる業者をじっくり選んでください。

短期的なものの考え方をする業者に依頼すると、まず失敗しますから。 

それでは良い週末を。


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