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曇りのち時々雨の東京です。

そんな今日は朝から7丁目のOBオーナー様とお電話、その後外装リフォーム工事の現場へ、塗装屋さんと打ち合わせ、お客様と打ち合わせなど、徳丸6丁目現場視察、帰社後は練馬区田柄計画検討、積算、電気屋さんと電話、タイル屋さんと電話など。

午後は板橋区弥生町計画、板金屋さんと電話、お問い合わせ対応、見積作成、電気屋さん来社打ち合わせ、5丁目の現場へ、内装屋さんと打ち合わせ、お客様と打ち合わせなど、夕方帰社後は田柄のお客様とお電話、設備屋さんと電話、豊島区駒込計画検討、資料作成、田柄計画のお客様にご来社頂き打ち合わせなど。

さすがに今日は処暑ということで、少しだけ暑さが遠ざかったような気がします。それでは今週も土曜日恒例の家づくり講座第212回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。

今日は『上棟式』についてお話しをしましょう。

上棟式とは、一般的な木造住宅ですと、基礎工事が終わって、柱を建てて、梁を掛け、屋根の下地までを施工した状態で、RC(鉄筋コンクリート)造の場合は、すべてのコンクリート打設が終了したタイミングになります。

要するに構造躯体が出来上がった状態で、ここまでの新築工事が無事に進んだことを感謝し、竣工後も建物が無事であるようにと神々に祈願する祭祀です。

神社本庁の「諸祭式要鋼」には上棟式の基準を示してありますが、それによると、祭神は屋船久久遅命(やふねくくのちのみこと)、屋船豊宇気姫命(やふねとようけひめのみこと)、手置帆負命(たおきほおいのみこと)、彦狭知命(ひこさしりのみこと)および当地の産土神です。

式の方法は、業者や地域によって異なります。略式で行うときは、神主を招かずに現場監督が対応する場合もあるでしょう。

今、「えっ?上棟式って神様に挨拶するものだったの?私は業者に挨拶するためのものだと思ってた・・・」って思いませんでしたか?

そんな人はとても多いんですよ。そんなお施主さんに共通する悩みは、「ご祝儀や挨拶をどうしようか・・・」ということです。

いくつかの調査を見ると、上棟式に必要な費用の目安は10〜30万円程度です。(中には、60万円以上というツワモノもありました!)

この内訳は、棟梁や大工、各職方へのご祝儀、昼食用の弁当、上棟式用の料理、休憩時の差し入れ、引き出物、ご近所への挨拶の品、吹流し、餅まきをするための餅やお菓子、といったものです。

・・・いやあ、手配するだけでグッタリしそうですね。

予算が厳しい中、これだけの費用負担も大変かもしれません。そこで、最近は上棟式を行わない施主さんが増えています。たとえば地鎮祭の時にその旨を業者さんに伝えて、ご祝儀を渡しておかれる場合も多いようです。

あなたが家を建てる時も、あなたの好きな方を選べます。

ただ、業者によっては、どうしても上棟式を行ってくださいとか、ご祝儀を「棟梁には〇万円、ほかの大工には〇万円。現場監督には・・・そして設計者には・・・」と細かく指示するケースもあるようです。(私にはさっぱりわかりませんが)

中には、担当以外の営業マンにも渡せと指示される人もいるらしいです。ヽ(`Д´)ノ)

あなたが波風を立てたくないと、その案に従うのは自由です。でも、本当は、自ら謝礼を求めるのは間違いだということは覚えておいてください。ご祝儀というのは、あくまでも施主さんの気持ちなんですから。

もしあなたが、「予算は厳しいけれど、何とか感謝の気持ちだけは伝えたい」というのなら、休憩時の差し入れや、昼食用のお弁当の差し入れだけでも十分ではないでしょうか。

ただ、木造で上棟の日は応援に駆けつける大工が大勢いたりしますから、普段数人で工事している時とは用意する数が全く違います。ですから、差し入れをするなら、事前に確認をしてください。

ところであなたは、子どもの頃、上棟式で撒かれる餅を拾いに行ったことはありますか?昔は、ほとんどの新築現場で上棟式が行われていました。

当時の施主は、ちょうどあなたのご両親の世代でしょうか。たぶん、あなたのご両親は、当時の上棟式が普通だと認識しているでしょう。

ですから、もしあなたが上棟式を簡略化したり、実施しないとなると、反対するかもしれません。あなた自身も、「ご祝儀を渡さないと手抜き工事をされるかも」という不安を抱えているかもしれません。でも、お金を渡さないと感謝の気持ちは伝えられないんでしょうか?

「金をもらえないと気合が入らない」と、手抜き工事をする大工ばかりなのでしょうか?

中には、そんな業者もいるでしょう。ただ、自分の家づくりに共感し、依頼してくれたあなたに対して感謝している業者なら、ご祝儀の有無や金額に関係なく、いい仕事をしてくれるはずです。

ですから、負担をつらく感じるような上棟式はやめてもいいと思いませんか?

弊社でも2世帯住宅やご年配のオーナーさんの場合は、大変有り難いことに上棟式を開催して頂く場合もあります。それでも最近は現場で飲酒することは出来ませんし、近隣住民さんにご迷惑をお掛けするような賑やかなことも出来ません。

場合によっては、各職方の親方に集まってもらい、施主さんと顔合わせだけというパターンもありますので、形式にこだわらず、気持ちを伝えることを考えたらいいと思います。

もしよろしければ、ほどほどの負担で感謝を伝えられる方法をご夫婦で考えてみてもいいと思いますし、現場監督や設計者などにも気軽に相談してみましょう。

無理をする必要はまったくありませんし、嫌な思い出を残す必要もありません。 

それでは良い週末を。

今日もありがとうございます。


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