匠の技で家を建てるならRCdesign

晴れの東京です。

そんな今日は朝から原稿作成、渋谷区西原計画検討、提携会社さんと電話、荒川区荒川計画検討、杉並区高円寺南計画検討、出版社さん来社打ち合わせなど。

午後は提携会社さん来社打ち合わせ、大工さんと電話、練馬区豊玉北計画検討、提携会社さん来社打ち合わせなど。夕方は税理士さんと電話、資料作成、杉並区今川計画検討、西原計画のお客様とお電話、ミーティングなど。

今日も暖かくて過ごしやすかったですね。

ではこちら。

「伝統建築工匠の技」無形文化遺産登録へ 建造物木工や茅葺など17技術 ユネスコ評価機関

文化庁は17日未明、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の評価機関が、日本の宮大工らが継承する「伝統建築工匠(こうしょう)の技」を無形文化遺産に登録するよう勧告したと発表した。

12月14〜19日にパリで開催される政府間委員会の審査を経て正式に決定する。通例で勧告は尊重されるため、登録はほぼ確実となった。実現すれば国内22件目の登録となる。
2020年11月17日 7時12分 産経新聞

なるほど。

これは日本の在来建築技術に携わられている方達にとっては、きっと長年の悲願だったのではないでしょうか。

日本人の手先の器用さは、本当に凄いものだと思います。一つの技術に対して研究と研鑽を積む姿勢は、是非受け継ぎ見習わせて頂きたいですし、これからも大切にしたいところだと思います。

さて、記事にあった登録の可否を審査するというユネスコ政府間委員会は、毎年開催されているもので、伝統建築工匠の技については2018年にも申請したそうです。

しかし、日本は登録済みの遺産数が多い上、登録審査の件数が上限を超えていたことを理由に19年の審査が見送られ、今年の審査に回されることが決まっていたということ。

無形文化遺産というのも順番待ちということのようですが、遺産というだけに先人たちが残した財産を失わないようにするには、それなりの努力が必要になりますね。

今回の伝統建築工匠の技は、建造物の装飾や彩色(さいしき)、茅葺(かやぶき)、左官など、古代から受け継がれ、度重なる工夫によって発展してきた17分野の技術のことで、社寺や古民家の修理には不可欠で、奈良・法隆寺をはじめ、日本の伝統的な木造建築を支えてきたものです。

記事によれば、対象の17技術は、「建造物修理」▽「建造物木工」▽「檜皮葺(ひわだぶき)・●(=コケラ落としのコケラ)葺(こけらぶき)」▽「茅葺」▽「檜皮採取」▽「屋根板製作」▽「茅採取」▽「建造物装飾」▽「建造物彩色」▽「建造物漆塗(うるしぬり)」▽「屋根瓦葺(本瓦葺)」▽「左官(日本壁)」▽「建具製作」▽「畳製作」▽「装●(=さんずいに黄)(そうこう)修理技術」▽「日本産漆生産・精製」▽「縁付金箔(えんつけきんぱく)製造」など。 

これらはいずれも国が文化財保護のため「選定保存技術」に選んでいて、岩手や東京、大阪など10都府県にある各保存団体も技術の継承に取り組んでいるということです。

しかしながら、記事にもありましたが、現代では対象技術を活用する場が減ってきている上、少子高齢化や家族内伝承の減少などから、今後も技術をどう維持していくかが課題となっているようです。

実は、これらの伝統技術は保護活動もあり、定期的な仕事量の確保などがされていますので、まだ良い方かもしれません。

日本には、これら文化遺産に指定されていない技術も大変多く存在していますが、地方の工芸品や民間の工業、建築技術などでは、すでに絶滅危惧種と言えるものも多くなっているのが現状です。

いずれの貴重な技術も、少子高齢化や働き方の多様化などで、後継者不足が言われ続けているものの、何ら解決策が無いまま、時間が経過してしまっています。

全ての職人さんが、地位と収入などが保証されるような、マイスター制度などがされて、若い人が憧れるような仕事になると良いと思います。

弊社では、型枠大工さんを正社員として、技術の保護育成にも努めていますので、RC住宅を建てるなら、是非お気軽にご相談ください。

それでは。

今日もありがとうございます。


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