東京で寒さに強い家を建てるならRCdesign

晴れても寒い東京です。

そんな今日は朝から社内ミーティング、その後お問合せ対応、都市銀行さん来社打ち合わせ、文京区根津計画検討、図面作成、板橋区双葉町計画のお客様とお電話、文京区大塚計画検討、見積作成、業者さんと電話、練馬区平和台計画検討など。

午後からは資料作成、その後池袋方面へ、帰社後は水道屋さんと電話、行政機関と電話、大田区仲池上計画検討、お問合せ対応、書類作成など。夕方は埼玉県久喜計画検討、資料作成、お問い合わせ対応、ミーティングなど。

ここ数日ではマシに感じましたが、東京都心では今朝も氷点下の冷え込みで、8日連続の冬日となってこれは1984年以来、34年ぶりだそうです。

ではこちら。

南極昭和基地、マイナス60℃以下に耐える建物とは?

1月29日は「昭和基地設営記念日」です。日本の第1次南極観測隊(永田武隊長)が南極の東オングル島に上陸した1957年1月29日、そこを「昭和基地」と命名したからです。実際に昭和基地の建設が始まったのは同年の2月1日。当時の南極観測船「宗谷」が2月15日に離岸するまでに4棟を建設し、そこで11名が越冬(約1年間滞在)しました。昭和基地はその後年々拡張していきます。

短期間で建設するプレハブ工法
昭和基地の最初の4棟を半月で建設できたのはプレハブ工法を採用したからです。建築資材をあらかじめ工場で製作し、建築現場で建物として組み立てる工法です。
2018年1月29日 10時55分 ウェザーニュース

なるほど。

今シーズンの冬は本当に寒さが身にしみる感じがしますが、それは私の加齢が原因ばかりではないと思います。

積雪もそうですし、冷え込みにしても数々の記録を更新していることからも、地球規模での気候変動が進んでいるように思います。

そんな中では、きっと今まで以上に建物の性能に目を向けて頂けるのではないかと思いますが、記事では南極昭和基地の建物に注目していましたので、参考になる部分があると思います。

ちょうど今日が「昭和基地設営記念日」ということのようですが、これをご存じだった方は少ないのではないでしょうか。

この昭和基地が建設されている環境は、想像を超えるような過酷なものですが、当初設定されていた条件が記事に書かれていました。

それは厳冬期の最低気温-60℃以下、風速80m/sのブリザードも珍しくない過酷な自然条件下でも安全で快適な建物であること。次に、建設機械がないため、人力によって建築の素人である隊員が建設できること。さらに、輸送の問題から、部材の大きさ・重さに制限があること。そして建設期間は最大1ヵ月というものでした。

この厳しい条件の中で、かろうじて適合てきたのが、数あるハウスメーカーの中でミサワホームが提案した木質パネル構造による組立式建物だったそうです。

今でも昭和基地の建設に協力しているのはミサワホームで、約50年前の1967年から関わっていることになりますが、戦後の住宅不足の中で必要とされた技術が役に立っているようです。

記事に書かれていた当時の要請として面白いのは、パネルをつなぐのは釘ではなくコネクターで、分厚い手袋のままハンマー1本で作業ができるということ。これですぐれた断熱性・気密性、何よりも重要な施工性が評価されたそうです。

また、南極で木造なの?と驚かれることも多いそうですが、鉄では熱伝導が高いため、表面温度が下がりやすい寒い日は人が触ったとたん手がくっついて取れなくなったり、また、気温によって伸縮する鉄は南極に持っていくとサイズが変わって組み立てが難しくなってしまうそうです。

南極では地震の心配も無いでしょうし、もちろん高温多湿といった環境にはなりませんので、シロアリなどの被害が無く、腐る心配も考えずに済みそうですね。

実はこの南極昭和基地の建物に使われている断熱材が、EPSという材料で、弊社でも採用しているものなんですが、断熱性能はもちろん高いんですけど、最も優れているのは経年劣化が極め少ないということなんです。

他の断熱材では、湿気や重力、紫外線などによってその性能が極端に低下してしまうものもありますので、断熱材の耐久性というものも、建物を考える時には実は重要な要素なんですね。

記事の中で南極越冬隊員の方が次のように言われていましたのは、参考になります。
「建物の寒さ対策は、北海道など寒冷地仕様の断熱性を少し上げたくらいで十分です。外が-60℃の寒さでも、不凍液を循環させる床暖房を各部屋に導入すれば快適な室温を保つことができますから。それより重要なのがすきま風が入らない気密性で、窓を三重サッシにするなど気密性を高くしているため、外はブリザードの轟音が鳴り響いていても室内は静かです」ということ。

建物では気密性能も相当に重要ということがよくわかる記事ですが、多くの部品を組み立てるものよりも、建物全体をひとつの部品に出来れば、限りなくスキマを減らすことが出来ます。

益々寒くなる日本では、断熱性と気密性の高い住宅がより必要になる、ということがよくわかる記事でしたね。

しかし日本は極寒の時だけではなく、高温多湿の夏があり、地震や台風の自然災害、都市部の火災にも対応する必要がありますので、それらの条件を満たす建物となると、RC(鉄筋コンクリート)住宅が一番適していると思います。

それでは。

今日もありがとうございます。


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