住まいはRC(鉄筋コンクリート)にしなさい!

東京で家を建てるならRC(鉄筋コンクリート)住宅。 (株)RCdesign(アールシーデザイン)社長の日記です。

大阪万博

いつもありがとうございます。ご愛顧感謝申し上げます。こだわりの一戸建て住宅や2世帯住宅、賃貸併用住宅の安定経営など、RC住宅と住まいに関するノウハウを株式会社RCdesignの代表井上がお届けいたします。

2億円トイレが物議とか

デザインされた家を建てるならRCdesign

雨時々くもりの東京です。

そんな今日は朝から港区東麻布計画検討、書類作成、文京区千石計画検討、図面チェック、横浜方面の業者さんと電話、提携会社さんと電話、お問合せ対応、信用金庫さんと電話、ご近所のお客様来社打ち合わせ、図面作成など。

午後は板橋区蓮根計画検討、図面作成、千葉県柏市計画検討、お問合せ対応、港区高輪計画検討、千石のお客様とご連絡、資料作成など。夕方は提携会社さんと電話、資料作成、足立区足立計画検討、ミーティングなど。

花粉に加え寒暖差でスイッチが入りました。

ではこちら。

2億円トイレ設置で物議の大阪万博、建築家が公開した「デザイナーズ公衆トイレの完成図」

当初の想定費用から約2倍の2350億円、大阪市民の負担額は一人当たり約1万9000円に膨れ上がった2025年大阪・関西万博の会場建設費。

万博推進本部長を務める吉村洋文大阪府知事にとっては想定内なのかもしれないが、大阪府民や市民、国民からの“監視の目”は厳しくなる一方だ。
2024年2月21日 15時30分 週刊女性PRIME

なるほど。

ここのところ報道などでも話題になっていましたので、記事の内容はおおよそご存知かと思います。

まあそもそも大阪万博自体がとんでもない高コストで無理やり実施されることになっていますし、以前にも話題にさせていただいた344億円の木造リングは伝統的貫工法のはずがそうではなかったりと、話題の提供に抜かりは無いようです。

そんな中、2億円もの費用を計上して物議を醸しているのが、会場内に設置する“公衆トイレ”。なんでも40カ所あるトイレのうち、若手建築家が設計するデザイナーズトイレを8か所設置するといい、うちの2か所の設備費用がそれぞれ約2億円になる。ということなんですね。

なんでも、便器の数が50〜60個からなる大規模トイレが2カ所あり、その設備費用がそれぞれ約2億円だということのようです。

今時の建築コスト感でいえば、公園にあるトイレでもRC造なら、1000万円以上になると思いますし、上記の規模で設備機器のグレードが高いとすれば、2億円もそう高いイメージではないと思います。

記事によれば、この“2億円トイレ”を含めたデザイナーズトイレを手掛ける建築家は、「トイレ」「休憩所」「展示施設」「ポップアップステージ」などの設計デザインのコンペにおいて、公募から1次・2次審査を経て選出された20組(合計23人)のうちの8組。だそうです。

そんな若手デザイナーさん達では、すでに数名は公式HPやSNSにて、建築パースや完成イメージ図を公開していて、ちょっと覗かせていただきましたが、全方面を偏光ミラー素材の外壁で覆った未来的デザインのトイレとか、約400年前に大阪城の石垣を築くために切り出されるも、訳あって使用されずに放置された通称「残念石」を“再利用”して「万歳石」に変えようと考えた“石のトイレ”、または遺跡を思わせる独特な形状の土壁トイレなどがありました。

まあいろんな議論がされること自体はいいことなのかもしれませんが、東京オリンピックの時もそうでしたが、デザインやその事業の意義までもが、経済効率という正論で中途半端な結果にされてしまいました。

そもそも、日本人にはデザインやアイデアにコストを払うという習慣がありませんし、その結果としてデザインの質が上がらない、デザイナーが育たないという国になってしまったと思います。

もちろんそんな厳しい中でも、少ないチャンスから世に出てきて、世界へとチャレンジしていく若い人も少なからずいらっしゃいます。

今回のトイレも、そんな若手建築家さん達が全力で考えた作品に違いありませんので、そこは周りの大人達に支援して頂きたいですし、そういうタニマチ的な活動をされる人が少なくなったのが寂しいですね。

そんな時だからこそ、行政の支援が必要ということもあると思うんですけど、大阪市民の皆さんにはご負担をお願いするしかありません。

私的には、オーダーの条件にコストが限定されているのであれば、デザインとコストのバランスをとりながら、予算内で最大のパフォーマンスを発揮することが、優れたデザインではないかと考えます。

住まいはもちろん、投資用マンションや事務所ビル、医院建築なども是非お気軽にご相談ください。

それでは。

今日もありがとうございます。

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万博と伝統工法とか。

SDGsな家を建てるならRCdesign

今日も晴れて暖かだった東京です。

そんな今日は朝から渋谷区東計画検討、確認検査機関の完了検査があり無事合格とのこと、電気屋さんと電話、港区東麻布計画検討、図面作成、提携会社さんと電話、書類作成など。

午後は図面作成、足立区足立計画検討、所沢市中新井計画検討、その後金融機関へ、帰社後は文京区千石計画検討、土地家屋調査士さんと連絡、資料作成など。夕方は自社及び協力会社さんの忘年会出席など。

今年も大変盛り上がりました。関係各位の皆さんありがとうございます。

ではこちら。

「日本の恥さらし」大阪万博344億円木造リング、伝統的貫工法のはずが「釘もボルトも活用」…吉村知事らの「弁明」に呆れ声

大阪・関西万博の開幕まで500日を切っても、木造「リング」(大屋根)への批判が収まる様子はない。

建設費は約344億円。リングで使用する木材は約2万立法メートルで、幅30メートル、高さ12〜20メートル。会場中心部を取り囲み、1周2キロで来場者は屋根の上と下を回遊できる。完成すれば「世界最大級の木造建築物」となることが売りだ。
2023年12月7日 16時20分 Smart FLASH

なるほど。

今年はプロ野球を始めとして関西地方に注目が集まることも多かったのではないでしょうか。

私のような関東の東京の一部でのみ活動をしている身では、なかなか関西地方の皆さんの盛り上がりを感じることが出来ていません。

しかしながら、大阪万博に関してはその会場建設についての情報がいろいろと伝えられていますので、業界内でも何かと話題になっていました。

まだまだ来年には建築資材や職人さんを多く必要とされそうですので、少なからず全国的にも影響が出るかもしれません。

まず記事にあった大屋根(リング)は、大阪・関西万博会場デザインプロデューサーで建築家の藤本壮介氏によりデザインされた、「多様でありながら、ひとつ」という本万博の理念を表す大阪・関西万博のシンボルとなる建築物ということ。

記事ではこのリングについて、日本維新の会の創設者で弁護士の橋下徹氏は11月17日、自身の「X」(旧Twitter)でこうアピールしている。

《万博リング。京都清水寺の舞台と同じ懸造り。釘を一切使わないあの工法。清水の舞台は高さ13メートル。万博リングもその高さに匹敵し、規模は清水の舞台よりもはるかに大きい清水寺の舞台には今も連日多くの国内外観光客が訪れている。日本人の多くの人が一度は訪れているはず。

それほど清水の舞台は人を惹きつける力のある木造建築物。万博会場地は海上埋立地で海抜10メートル。そこに清水の舞台よりもはるかに大きな木造舞台が姿を現す。四方は関西の海に山に大都会。清水寺の舞台に負けないくらいの体験ができると思う。》

さらに大阪府の吉村洋文知事も、11月16日、リングをこうアピールしたそうです。
「日本の木材建築技術ってすごくて、清水の舞台ってあるじゃないですか。あれは貫(ぬき)工法といって、釘を使わないのに耐震性がすごく強い芸術的な作り方。これと同じ工法で(リングは)作られています」

ところが、衆院予算委員会で議員がこの点を追及していて、「日本の伝統工法だと言われてますが、釘は使ってないけど、ボルトやナット使ったりしてますね?」という質問をしていました。

これに経産省の審議官が「日本の伝統的な貫工法という方法を使いますが、一部、釘もボルト等も活用はいたします」と答えたところ、質問した議員は「伝統工法を模したもの。鉄を使ったりボルトやナット使ったものは、伝統工法と言いません」とバッサリ切り捨てたそうです。

まあ記事の内容がなんであれ、日本の建築技術に注目が集まるのは良いことだと思います。国会議員や知事が建築工法を少しでも勉強して語られることが、国民の考える機会になれば良しとしましょう。

しかし、このリングは184日間の会期が終わると解体されるのに建設費がバカ高い(約344億円)ことは以前から指摘されていて、最近は万博終了後も保存するか、別の場所に移設するか、または解体して木材を再利用するか、などの検討がされているとか。

実はこのリングを木造にする案が決まってからも、無垢の大径木材は諦めて、構造用集成材を使うことになったそうですが、国産だけでは無理ということも後からわかったということ。

この必要な約2万立方メートルは、国産の構造用集成材の年間供給量の6割を占める量で、生産力の点からも厳しいということで、柱には主にフィンランドのアカマツ材による集成材が多く使われることになったそうです。

さらに、閉幕後にはこれを解体し木材を売却する方針だったそうですが、一度建築に使用した木材の再利用は、言うほど簡単なことではありません。これまで住んでいた木造住宅を解体して建て替えをする時など、既存の住宅で使っていた木材の使える部分は意外なほど少ないものなんです。

記事にあったSNSの声では、《日本の技術やがんばっている職人さん達の信用を落とすだけになりそうだから、こういうのマジでやめてほしい 何もかも杜撰すぎだろ》と、とても真っ当なご意見がありました。

経済効果はもちろん大切ですが、ほんの一時のアピールのために大切な資源と国民の血税を無駄に使われているように感じてしまうのは、私だけではないでしょう。

これだけ大きなイベントですので、多くの大人の事情が絡み合っていることと想像しますが、持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献と言うことには、間違いなくなっていないと思います。

それでは。

今日もありがとうございます。

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