窓にこだわる家を建てるならRCdesign
晴れのち曇りの東京です。
そんな今日は朝から資料作成、メンテナンス工事検討、その後中野区の業者さん事務所へ打ち合わせに、書類受け取りなど。その後高田馬場のお客様宅へ書類お届けなど。
午後からは高田馬場でRC-Z家の会会合出席、今回も活発な意見交換をさせて頂きました。夕方から懇親会出席。夜帰社後はミーティング、賃貸管理業務、江戸川区東小岩計画検討など。
小雪の今日は帰宅時に雨でした。
ではこちら。
日本の住宅「最高等級の窓」でも「海外では最低基準」という衝撃の事実
知られざる「日本の住宅とその性能」について焦点をあてる本連載。今回のテーマは、日本の住宅に使われている「窓の性能」。驚きの事実をみていきましょう。
冬暖かく、夏涼しく、結露が生じない家にするためには、窓の断熱性能がとても大切です。冬に暖房した熱エネルギーの内、52%が窓から流出しています。さらに夏に流入してくる熱エネルギーは、なんと74%が窓からになります。しかもこの試算値は、アルミの複層ガラス(ペアガラス)を前提としており、単板ガラス(1枚ガラス)のサッシでは、もっとこの割合が高くなります。
2022年11月22日 10時15分 幻冬舎ゴールドオンライン
なるほど。
本当に残念なことですが、日本国民の中で窓の性能を意識して暮らされている方がどのくらいいらっしゃるか。弊社では20年以上前から窓の性能に注目して建物の設計を行ってきましたが、その大切さをオーナー様にご理解頂くまで相当の時間が必要でした。
いや、窓だけでなく建物全体の気密性や断熱性、蓄熱性についても同様にまだまだ意識が低い時代だったのだと思います。
ようやく日本においても、諸外国との約束や圧力によって、少しずつ建物の性能を意識するようになってきましたが、まだまだその基準は大幅に甘いものなんですね。
記事にもありましたが、欧米をはじめとする各国は、窓の断熱性能に厳しい基準を定めています。たとえばドイツでは窓の断熱性能を示す熱貫流率(値が小さいほど高断熱)の最低基準は1.3〔W/m2・K〕以下、中国(1.6〜2.3)や米国(1.7)の基準が定められています。
一方で日本では気候区分によって異なりますが、東京・横浜・名古屋・大阪・福岡等の温暖な主要都市が含まれる6地域の基準は4.65〔W/m2・K〕と非常に緩い基準になっています。
さらに、日本の窓の断熱性能のラベリング制度では、2.33〔W/m2・K〕以下で最高等級の☆4つが取得できます。つまり、日本で最高等級の断熱性能の評価が得られるサッシを欧米や中国に持って行くと、最低基準を満たしておらず、使うことができないのです。
記事によれば、住宅の窓の断熱性能を重視している欧米等の国々では、木製もしくは樹脂サッシが主流を占めているとし、その理由はアルミの熱伝導率は、木や樹脂の約1,400倍に上るため、アルミサッシでは断熱性能の確保が困難だからだとしています。
一方で日本では、いまだにアルミサッシが主流を占めているものの、これにはいくつかの理由があります。
まずアルミサッシは圧倒的に安価で作れたということ。さらに日本の場合は火災や地震、台風やその他の災害に備えるという観点から、アルミサッシを基本とされてきました。
設計者としてはもっと自由に高性能な窓を使用したいと思っても、現在の日本では法規制や条例もしくは大人の事情によって、限られた製品しか使うことが出来ないということもあります。
しかしながら、これからの住まいづくりでは、健康・快適で結露のない住まいを実現しなければいけません。構造を決めたら次に窓や玄関ドア等の開口部の性能にも是非こだわって頂きたいと思います。
それでは。
今日もありがとうございます。
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