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真夏日の東京です。

そんな今日は朝から世田谷区奥沢計画検討、豊島区南長崎計画検討、見積作成、練馬区田柄計画のお客様とお電話、郵便局、業者さんと電話、資料作成、板橋区板橋3丁目計画検討など。

午後は高田馬場へ、RC-Z家の会会合出席、本日も低炭素建築物に関することなど活発な意見交換をいたしました。夕方帰社後はご近所のお客様と連絡、社内定例ミーティング、練馬区田柄計画のお客様とお電話など。

いやはや暑いですね。無理をせずどうぞご自愛くださいませ。

ではこちら。

「自然治癒力」を持つコンクリートの実現が近い?

耐久性が高く、作るのが簡単で、かつ比較的安価という利点があるコンクリート。現代でも様々なところで目にする建築資材だが、古くは古代ローマ時代の建造物にも使用されているという。この身近で利用しやすい材料について、難点をひとつ挙げるとすれば、ひび割れしやすい性質を持っていることだ。建物の維持のために必要な作業とはいえ、ひびの補修にかかるコストや時間は大きなものになる。

こうした課題に取り組むべく、オランダのデルフト工科大学では、ひび割れを自ら補修する“自然治癒力”を持つコンクリートの研究を行っている。
2015年5月26日 6時44分 FUTURUS(フトゥールス)

なるほど。

記事によると、ここのデルフト工科大学のチームでは、炭酸カルシウムを形成するバクテリアを利用してコンクリート構造物の自己治癒力をどのように増進させるか、そしてこれらのバクテリアが成長するためにはどんな状況が必要かを研究しているということです。

実は、あまり大きな声で言うと怒られちゃうかもしれませんし、誤解を招く恐れがあるので、言い難いんですけど、コンクリートを取り扱う専門家の間では、元々コンクリートに自然治癒力があるということが知られているんです。

詳しい説明を始めると長くなってしまうんですが、コンクリートには、砂利と砂とセメントが、少しの水で練られて作られます。

砂利同士を接着する役目を担っているのがセメント、細かな隙間を埋めるのが砂と思っていただいて、大体間違いではありません。

砂利や砂が自然素材であることや、そのものが大変硬く丈夫であることはご理解いただけると思います。

しかし、セメントというものが何かというと、はっきりと理解されている人は少ないんです。

セメントは他の接着剤とは違い、決して石油製品ではありません。

セメントの主原料を簡単にご説明すると、石灰石(カルシウム)、粘土(シリカ、アルミナ)、鉄(鉄分)ということになります。これらの材料を適切な比率に調合して、焼いて、砕くとセメントと呼ばれるようになります。

このセメントは水を加えて練り混ぜると、時間の経過と共に徐々に硬くなるんですが、この硬化がどのような仕組みかという点がなかなか難しいのだと思います。

セメントと水が化学反応(水和反応)を起こして水和物を生成するんですが、この水和反応が進むと、セメントゲルと呼ばれる微細な結晶が形成されるんです。

このセメントゲル同士が互いに結合し、粒子間を充填することによって、徐々に硬化が進み、強度が発現するわけです。

ですので、セメントが固まるには、適切な水が必要で、少なくても多すぎてもいけません。

しかし、すでに固まったコンクリートには、水を掛けることで強度が上がることが知られています。これは初期の硬化で反応が進まなかった部分や、余剰なセメント分の反応が進むということです。

これはいわゆるヘアークラックと呼ばれる極小なヒビ割れなら、そこに水分が供給されることで、内部では修復が進むということで、これが自然治癒力ということです。

やはりなかなか文面でお伝えするのは難しいですね。でもコンクリートは本当に素晴らしい材料だということを、少しでもご理解いただけると大変嬉しく思います。 

それでは。

今日もありがとうございます。

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