燃えない家を建てるならRCdesign

朝雨のち晴れの東京です。

そんな今日は朝からミーティング、日野市計画検討、書類チェック、信用金庫さんと電話、荒川区西日暮里計画のお客様とお電話、資料作成、原稿チェック、渋谷区西原計画検討、港区南麻布計画検討など。

午後は税理士さんとお電話、提携会社さんと電話、お問い合わせ対応、日野市計画のお客様とお電話、資料作成、西日暮里計画検討、南池袋計画のお客様とお電話、渋谷区計画のお客様とお電話など。夕方は商社さんと電話、電気屋さんと電話、荒川区西尾久でご検討のお客様にご来社頂き打ち合わせ、ありがとうございます。

IMG_1574IMG_1566IMG_1594さて、先週は週末を使って社内の研修を行って参りました。

行先は石川県金沢市。定番の兼六園や歴史的街並みを見学したり、谷口吉郎・吉生記念金沢建築館の見学をし、飛騨白川郷まで足を伸ばして来ました。いずれも建築の想像力を刺激するものばかりで、非常に勉強になりましたので、スタッフの成長にご期待ください。

ではこちら。

焼失の首里城にはなぜスプリンクラーがなかったのか

火災で甚大な被害を受けた首里城(那覇市)が浮き彫りにしたのは、防火体制の問題点だ。焼失した正殿の周辺の消火設備としては、高圧の水を放つ放水銃に加えて、「ドレンチャー」と呼ばれる設備があった。屋根下から水を流して膜を作ることで、他の建物からの延焼を防ぐことが目的だ。

「正殿を取り囲むように74個のドレンチャーがありますが、あくまでも他の建物から出火した場合に正殿を守るための設備です。正殿そのものから出火した今回のケースでは、機能しきれなかったと見られます」
2019年11月17日 7時0分 NEWSポストセブン

なるほど。

先日発生してしまった沖縄の首里城火災は本当に残念でしたね。

物理的な損失はもちろんのこと、精神的なダメージも計り知れないものとなっていると思います。

再建することも大切ですが、失われた時間や空気、人々の思いという部分では、一層の時間が必要になるということも理解しておく必要があると思います。

記事によれば、首里城では放水銃が当初は正殿の周辺に5基設置してあったそうですが、2011年から2013年にかけて正殿の南側に黄金御殿を復元した際に、このうち1基を撤去していたそうで、残る4基の放水銃も初期消火を試みた警備員らが火災の熱で近づけなかったため、使用できなかったそうです。

一体なんのための設備だったのか、まさに宝の持ち腐れと言わざるを得ない状況で、本来の目的すら置き去りにされた、形式的なものになっていたのではないでしょうか。

ここで疑問に思われる方も多いと思いますが、より有効な消火設備として思い浮かぶスプリンクラーが、首里城には設置されていなかったんですね。

その理由は正殿をはじめとする復元された首里城の木造建築は重要文化財の指定を受けていなかったので、文化財保護法で定められたスプリンクラーの設置は義務づけられていなかったということ。

さらにスプリンクラーの設置を進められなかった理由として、スプリンクラーは熱に反応したり、ボヤ程度の煙が出たりしても、作動してしまう可能性があ理、そうなると正殿の内部にある玉座や国王の衣装などの貴重な文化財が水浸しになってしまう。そういうことを考えると、スプリンクラーの設置に二の足を踏まざるを得なかった、と地元の専門家さんがお話しされていました。

また、記事によれば今年4月にパリのノートルダム大聖堂で火災が起きたことをきっかけに、文化庁が国内の4649棟の重要文化財の建物(世界遺産や国宝含む)を対象に緊急調査を行なったところ、屋内に消火設備を設置しているのは全体の16.8%に過ぎず、スプリンクラーを設置しているのは、わずか66の建物だけだったということ。

残念ながら、日本の歴史的建造物は木造が多いんですが、日本人の意識はまだまだ火災の怖さを実感していないように思いますし、ややもするとまた造ればいいくらいに考えている部分もあるのではないでしょうか。

本当に大切な建物や文化を守るなら、もっと防火体制をしっかりと整備しなければいけませんし、そこは躊躇することなく、まずは火災を発生させないことと、さらに万が一の場合の消火設備を整備しなくてはいけません。

もちろん住まいを建てるなら、RC(鉄筋コンクリート)住宅がおすすめです。

それでは。

今日もありがとうございます。


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