東京で防災住宅を建てるならRCdesign

晴れて猛暑の東京です。

そんな今日は朝から豊島区西巣鴨計画検討、お問い合わせ対応、その後社内健康診断へ、帰社後は提携会社さんと電話、練馬区田柄計画のお客様とお電話など。

午後は田柄計画検討、土地家屋調査士さんと電話、高田馬場計画検討、都市銀行さん来社、書類作成、保険屋さん来社、三浦市計画検討、見積作成、地盤調査会社さんと電話、上板橋2丁目計画検討など。夕方は業者さんと電話、商社さん来社打ち合わせ、ミーティングなど。

会社の駐車場で今年お初のカマキリを目撃しました。カッコよかったです。

ではこちら。

「自分だけは危険じゃない」と思いこむ? 生き延びるために理解しておきたい5つの「災害心理」

私は東日本大震災で、友人を1人なくしました。直後はまわりに言うこともできず、悲しみをどこにぶつけていいのかもわからず、悶々とした日々を過ごしていました。(中略)そんな自分が、大きな転機を経て防災に真正面から向き合うことになりました。そうすると備えることがいかに重要なのか、実感するようになりました。防災をするかしないかで、助かる確率は大きく変わります。(「はじめに」より)

こう記しているのは、『いつ大災害が起きても家族で生き延びる』(小川光一著、ワニブックス)の著者。そんな経験を経て防災士の資格を取得し、47都道府県で約180回におよぶ防災講演を行ってきたのだとか。さらに『あの町に桜が咲けば』という防災ドキュメンタリー映画を製作し、全国で上映を続けてきたのだそうです。

ところがそんななかで持ち上がったのが、「自分の街は大丈夫」問題。「私の住んでいる地域は災害が少ない場所なので......」と繰り返す人がとても多かったというのです。
2016年9月6日 6時30分 ライフハッカー[日本版]

なるほど。

これまで、日本に生まれ暮らしてきた中で、数多くの自然災害を目の当たりにしてきました。家族と財産を守るために、災害に負けない日本にするために、私個人で何が出来るのかをずいぶん考えたように思います。

そんな中で建築屋の視点から出したひとつの答えが、住まいは鉄筋コンクリート(RC)造にするべきというものでした。

大切な家が倒壊してしまったり、燃えてしまったり、流されてしまうことで、そこで暮らしてきた家族の安否はもちろんのこと、その後の生活は想像出来ないほど一変してしまうことでしょう。

さらに周辺の町並みや地域全体の将来までを考えると、自然災害は起こって欲しくはありませんし、同時に非常に不安になってしまいます。

しかし、これらはあくまでも私個人の意見や感想でしかありませんので、どんなに訴えたところで、聞く耳を持って頂けるのは極僅かだと思います。

今日の記事で紹介されていた本は、実際に被災した経験と、その後防災士として各地で防災講演を行っているという著者の言葉が非常に参考になると思ったのと、その内容こそ次世代に伝えていかなければいけないものだと思いました。

著書の冒頭にある言葉は、日本人の誰もが理解しておかなければいけない内容だと思いましたので、ご紹介しておきましょう。

たしかに、不安を抱えながら生きていくのは難しいことなので、仕方ないことなのかもしれません。しかし、地震を引き起こす活断層は日本の下に約2000層以上あります。台風は年平均26個来ますし、活火山は110山あります。日本全国、いつどこで災害が起きてもおかしくありません。いざ、被災してしまってから、「まさか自分が被災するとは思ってなかった」なんて、誰も言えない国に住んでいるのです。(「はじめに」より)

さらに、この本に書かれている中でも、災害が起きた瞬間、「災害心理を知っているかどうか」が生死を分けるという衝撃的な内容もありましたので、こちらもチェックしておきましょう。

災害心理1. 正常性バイアス「大丈夫。自分は危険じゃない」

これは災害心理の代表格というもので、実際に災害や事件に巻き込まれたときに、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまうという人間の特性だそうです。

どんなに緊急な時でも、限界まで「正常の範囲」として処理しようとしてしまうようで、危険な目に遭っているにもかかわらず、「大丈夫、これはいつもどおり。自分は危険じゃない」と思ってしまいやすいということ。

ポジティブな理由を並べて正常化を図ってしまうようなことのないように、正常性バイアスが自分たちの心のなかに強く根づいていることをしっかり認識して、災害を甘く見るようなことがないようにする必要があるということ。

災害心理2. 凍りつき病「えっ...どうしよう...」

やはり7〜8割の大多数の人がショック状態に陥り、なにもできなくなってしまうようです。予想していなかった急激な展開に脳がついていけず、呆然としてしまうことを「凍りつき病」という状態だそうです。

凍りつく時間は人それぞれ長短があるそうですが、その災害が鬼気迫るものであればあるほど、一瞬の凍りつきでも命取りになってしまうでしょう。

これには、シチュエーションごとの知恵を持っておくだけで、安全な決断や行動がとれるようになっていくそうです。また、凍りついた状態に陥っている人が近くにいた場合、体を揺すったり、大きな声で話しかけたりして、そのフリーズを解いてあげることも大切なんだそうです。

災害心理3. 戻ってしまう病「貴重品をいまのうちに取りに戻ろう」

これは、貴重品や忘れ物を取りに、危険な場所へつい戻ってしまう心理。2011年の東日本大震災がそうであったように、津波が到達する危険性がある場所に戻るとしたら、致命的な行動となってしまうといいます。

冷静に考えれば、命より大切な貴重品はないのです。危険な場所へ大事なものを取りに行こうとしている自分に気づいたときは、すぐ安全な場所に戻り、危険な状態が回避されるまで待機することが大事。もちろん、周囲の人がそういった行動を取ろうとしている場合は、どんな事情があろうと全力で止めることが必要だそうです。

災害心理4. 多数派同調バイアス「みんなでいるから大丈夫」

これは日本人だと特に強いように思いますが、まわりの人と同調しすぎると、災害時に危険な状況に追い込まれてしまうのだとか。心理学的に「多数派同調バイアス」といい、自分以外に大勢の人がいるときに、1人なら行動できたはずのことができなくなる心理状態。

災害時に1人でいた場合、自分の判断で行動を起こすことになります。しかし周囲に人がいればいるほど、「みんなでいるから大丈夫」という安心感が大きくなり、避難行動などが遅れる傾向にあるというのです。また、「自分だけ騒いで逃げるのは恥ずかしい」という気持ちから、お互い無意識のうちに牽制しあってしまい、結果として逃げるタイミングを失うこともあるそうです。いわゆる「空気を読む」という状態。

「空気を読む」のが得意な私たちは、常に他人の目を機にするあまり、ときに自分の意思決定さえもそれに左右されてしまうもの。しかし、「みんながいるから大丈夫」なのではなく、「みんながいるから危険な状況に陥ることもある」と自覚しながら生きていかなければならないと著者は主張します。

災害心理5. あきらめる病「もういいよ。死ぬときは死ぬんだ」

年配の方に多いのが「あきらめる」という考え方なのだそうです。しっかり備えれば、そのぶん助かる見込みが増えるのが防災というもの。にもかかわらず、見込みがないと思って断念してしまう人が多いというのです。

自分の命をあきらめるのは、もしかするとその人の勝手かもしれません。しかし、そんな人をも助けようとする人もいるということを理解しておかなければいけないようです。自分のわがままで、他人を巻き込むようなことがあってはいけませんね。

いかがでしょうか。これだけでも大変貴重な経験と情報だと思いますが、より防災を意識して頂けるなら、この本を是非読んでみて欲しいと思います。

それでは。

今日もありがとうございます。


人気ブログランキングへ       ←クリックをどうかひとつ。