アートではない家を建てるならRCdesign
くもり空の東京です。
そんな今日は朝から書類作成、お問い合わせ対応、渋谷区桜丘計画検討、文京区白山計画のお客様にご来社頂き打ち合わせなど、ありがとうございます。社労士さんと連絡、渋谷区西原計画検討、見積作成など。
午後は書類作成、電気屋さんと電話、世田谷区奥沢計画検討、渋谷区富ヶ谷計画検討、図面作成、提携会社さんと電話、世田谷区新町計画検討など。夕方はお問い合わせ対応、資料作成、台東区蔵前計画検討、図面作成、ミーティングなど。
少しづつ確実に不快指数が上がってきていますね。熱中症対策も忘れずに。
ではこちら。
有名建築家のビル、公共施設「使い勝手は最悪」。アート先行の問題点とは
◆ゴーストタウンになった有名建築家の商業ビル
2016年までレギュラー放送されていた『大改造!!劇的ビフォーアフター』(朝日テレビ系)を観たことがある人ならば、一度はそう考えたはず。自宅をリフォームするドキュメンタリーの中で「匠」と呼ばれる建築家が、今後のメンテナンスを考えない設備やモニュメントのようなものを備え付ける様子は放送のたびに話題になっていた。
だが、現代社会では家をリフォームしなくても日常の中で誰もが使い勝手を考えない建築家の身勝手に迷惑をかけられるものだ。最近、コロナ禍で商業施設のテナントが撤退する中で図らずも注目を集めてしまったのが、京都市の繁華街・木屋町にあるタイムズビルだ。
2021年6月2日 15時54分 日刊SPA!
なるほど。
これはまたなかなか勇気のある記事というか、言い難いことを言ってくれたというか、または芸術に疎いことを露呈してしまったとも言えるかもしれません。
人の価値観がどんどん多様化している時代ですので、何を求めるのか、何を美しいと感じるのかもまた正解は人それぞれですし、非難をする必要もありませんしされたくもないでしょう。
記事にあったリフォーム番組では、ほとんど売名行為と取られるような、アクロバティックでインパクトのあるものが視聴者の反応も良かったようですが、番組の放送後には施主とトラブルになっているという話を同業者からもよく聞かされていました。
記事で最初に書かれていたのは、4月にフランスのレジオン・ドヌール勲章コマンドゥールを受賞したことも報じられた建築家・安藤忠雄氏の設計した商業ビルの代表格といわれるコンクリートの壁面が目立つ独特の外見の建物。
記事によれば、かつてはハイブランドがこぞって入居していたが、近年は半分近くが空室になっていたそうです。そして、コロナ禍の影響もあってか残っていたテナントも撤退し、繁華街の中のゴーストタウンとなっているということ。
地元の人は以前から、デザイン性の高さの一方で入りづらさが指摘されていた建物だったと言っていたそうですが、記事では数々の栄典を得て現代建築の第一人者としての地位を確固たるものにしている安藤氏だが、芸術としての評価の一方で使い勝手の悪さを指摘する声は尽きないと書かれています。
次はガイドブックや旅行系サイトを観ればデザイン性の高さやアートの島の玄関口としての称賛が並ぶ建物で、妹島和世氏と西沢立衛氏の建築家ユニット・SANAAによるものが取り上げられていました。
こちらも安藤さん的な一枚屋根と全面ガラス貼りが特徴的な建物となっていて、島の人々が批判するのは、このガラス貼りです。記事ではアート性を重視しすぎた結果、日常に不便を来す典型例といえる建物だ。と書かれていました。
そして次は安藤氏と並ぶ現代建築の巨匠として知られる隈研吾氏も木材を内にも外にも並べるデザインが評価される一方で、最近は頻繁なメンテナンスが欠かせないことが指摘されるようになってきているとか。
さらに記事で指摘されていたのは、とにかく使い勝手の悪さは利用者の側が補えといわんばかりの現代建築。とりわけ公共施設では税金を投入することの言い訳か建物そのものを見物する客をあてこんでか新奇なデザインを選択する事例が後を絶たない。それは、今や実害も及ぼしている。中でも被害が著しいと指摘されるのが公共図書館だと。
例えば今年2月にネット発の話題となったのが長野県のJR茅野駅に隣接する茅野市民館図書室。この図書室で書棚に並ぶ蔵書の背表紙がほぼすべて、日に焼けて青っぽく退色してしまっていること明らかになり「図書館機能としてはアウト」「本が大切にされない図書館とは」と厳しい批判を浴びたということ。
記事の著者さんは「芸術と建築は違うという基本は忘れ去られがちです。こうした建物を観てると図書館に限らず公共建築は早めに傷んだほうが業者が儲かるという前提でつくられているのではないかと思いますよ」とも書かれていました。
とは言え、人間には芸術が必要なことに変わりありません。街の所々に感性を刺激するモノがあったら楽しいですし、それが建築であっても良いと思います。
もしかすると大いなる無駄だったり、理解されないままだと本当に資源の無駄遣いになってしまうかもしれませんが、成熟した社会にはその余裕が必要なのではないでしょうか。
私個人的には、芸術作品を作ろうとは考えていませんし、建築物は通常だと用途が決められていますので、その用途に従って、使いやすく実用的であることが優先されなくてはいけないと思います。
こと住宅ではそこに暮らす人の安全と快適を最優先にしなくてはいけないと思いますし、その上で何十年経っても美しく飽きないデザインの家を残したいと思っています。
アートではなく、質実剛健で美しい住まいをお求めなら、是非RCdesignまでお気軽にご相談ください。
それでは。
今日もありがとうございます。