月で家を建てるならRCdesign
晴れ時々くもりの東京です。
そんな今日は朝から書類作成、行政機関さんと電話、港区東麻布計画検討、賃貸管理業務、資材メーカーさんと電話、資料作成、近所の提携会社さんで打ち合わせなど。
午後は資材発注、提携会社さんとオンラインミーティング、江東区住吉計画検討、世田谷区新町計画検討、見積作成、蓮根計画検討など。夕方は資材発注、渋谷区富ヶ谷計画検討、足立区足立計画検討、ミーティングなど。
猛暑お見舞い申し上げます。
ではこちら。
月や火星で建物を“育てる”? NASAが菌糸体の利用を研究するプロジェクトに助成金を支給
ベセスダ・ソフトワークスのRPGシリーズ「The Elder Scrolls(ジ・エルダー・スクロールズ)」には、テルヴァンニ家というダークエルフの大家が建物として利用している巨大に育てられたキノコが登場します。
大きく広がった傘の下、くり抜いたキノコの柄の中に住むエルフと聞くといかにもファンタジーな世界観に思えますが、将来の有人宇宙探査では基地の建設などで菌類が活用されることになるかもしれません。
2024年7月3日 21時3分 sorae.jp
なるほど。
ちょっと読んだだけでは何を言われているのか、さっぱりわからない記事でしたが、キャッチにもありましたように、建物を育てるというようなキーワードが目に入りますと、すぐに潜在意識が発動してしまうのが、仕事人間の悪いクセかもしれません。
さて、記事によれば、アメリカ航空宇宙局(NASA)は2024年6月26日付で、将来役立つ可能性がある初期段階の研究に資金を提供する「NASA革新的先進概念(NASA Innovative Advanced Concepts: NIAC)」プログラムにて、NASAエイムズ研究センターのLynn Rothschildさんを筆頭とする研究チームが取り組んでいる「Mycotecture off Planet」をフェーズIIIのプロジェクトとして選定したことを発表しました。チームには将来の実証ミッションに向けて2年間で200万ドルの助成金が支給されます。と書かれていました。
これまた英語混じりの記事ですので、ちょっと読みにくいのですが、NASA系の研究センターさんがNASAから支給される助成金をゲットしたということのようです。
ここで、記事にあった菌糸体というキーワード。
ウィキ先生によれば、菌糸体は、菌糸の集合体のことであり、糸状菌の栄養体その物である。 菌糸からなる菌類、つまり糸状菌の体はそれぞれがほぼ同一の構造を持つ菌糸からなり、それが枝分かれしながら広がっているが、その広がり全体、あるいはその集団を菌糸体という。というこれまた分かりにくいご説明ですが、私のイメージだとキノコの根っこ部分、といった感じです。
そして記事によれば、月や火星で有人探査を行うには、宇宙飛行士の生存に欠かせない酸素・水・食料をはじめ、探査活動に必要な機器類、一定期間の滞在に備えた居住施設や基地の建材といったさまざまな物資が必要になります。
これらの物資をすべて地球から送り込むには相応のコストが掛かることから、現地に埋蔵されている氷を掘削して水や酸素を得たり、土壌を建材に利用したりすることで持ち込む物資の量を削減する「ISRU(In-Situ Resource Utilization、現地資源利用、その場資源利用)」技術の研究が進められています。
ちなみに、月でもコンクリートは期待されているんです。それがルナ・コンクリートで、ISRUによって製造できる材料のひとつであり、月面における住居、外部環境からの遮蔽壁、基礎などの建設材料としての利用が期待されています。
期待される理由は、コンクリートが宇宙放射線/高温度差/微小重力/隕石の衝突などの厳しい月面環境下に耐えうる材料であること、また鉄やアルミニウムに比べ少ないエネルギーで製造できること、成形が容易で大構造物の建設が可能であること、などが理由です。
話し戻って記事にあったRothschildさんたちが取り組む「Mycotecture off Planet」プロジェクトは、地球から月や火星に持ち込んだ菌類を建材として利用する方法を研究しています。
より具体的には、現地で菌糸体を培養して建材や道具の形に“育てる”ことで、有人探査ミッションを支える居住施設や家具などの建設・作成を目指しています。
菌糸体は生きた建材なので自己修復機能を持たせることもできますし、ミッション中に生成される有機廃棄物を使って増築することも可能だといいます。また、菌糸体は水のろ過、廃水からのミネラル抽出、生物発光による照明、湿度の調節にも利用できることから、単に建物や道具を支える構造に留まらない機能性を持たせられる可能性もあります。
さらに、菌糸体には生分解性や難燃性があることから、皮革やプラスチックを代替する素材として近年注目を集めています。将来の月・火星での有人探査はもとより、地球上でもそう遠くないうちに菌糸体を幅広く活用する未来がやってくるかもしれません。
宇宙での家づくりでは、コンクリート+菌糸体がスタンダードになるかもしれません。が、今日のところは、この菌糸体(きんしたい)というキーワードだけ、一旦覚えておかれたら良いのではないでしょうか。
それでは。
今日もありがとうございます。
人気ブログランキング ←どうかひとつ。
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月や火星で建物を“育てる”? NASAが菌糸体の利用を研究するプロジェクトに助成金を支給
ベセスダ・ソフトワークスのRPGシリーズ「The Elder Scrolls(ジ・エルダー・スクロールズ)」には、テルヴァンニ家というダークエルフの大家が建物として利用している巨大に育てられたキノコが登場します。
大きく広がった傘の下、くり抜いたキノコの柄の中に住むエルフと聞くといかにもファンタジーな世界観に思えますが、将来の有人宇宙探査では基地の建設などで菌類が活用されることになるかもしれません。
2024年7月3日 21時3分 sorae.jp
なるほど。
ちょっと読んだだけでは何を言われているのか、さっぱりわからない記事でしたが、キャッチにもありましたように、建物を育てるというようなキーワードが目に入りますと、すぐに潜在意識が発動してしまうのが、仕事人間の悪いクセかもしれません。
さて、記事によれば、アメリカ航空宇宙局(NASA)は2024年6月26日付で、将来役立つ可能性がある初期段階の研究に資金を提供する「NASA革新的先進概念(NASA Innovative Advanced Concepts: NIAC)」プログラムにて、NASAエイムズ研究センターのLynn Rothschildさんを筆頭とする研究チームが取り組んでいる「Mycotecture off Planet」をフェーズIIIのプロジェクトとして選定したことを発表しました。チームには将来の実証ミッションに向けて2年間で200万ドルの助成金が支給されます。と書かれていました。
これまた英語混じりの記事ですので、ちょっと読みにくいのですが、NASA系の研究センターさんがNASAから支給される助成金をゲットしたということのようです。
ここで、記事にあった菌糸体というキーワード。
ウィキ先生によれば、菌糸体は、菌糸の集合体のことであり、糸状菌の栄養体その物である。 菌糸からなる菌類、つまり糸状菌の体はそれぞれがほぼ同一の構造を持つ菌糸からなり、それが枝分かれしながら広がっているが、その広がり全体、あるいはその集団を菌糸体という。というこれまた分かりにくいご説明ですが、私のイメージだとキノコの根っこ部分、といった感じです。
そして記事によれば、月や火星で有人探査を行うには、宇宙飛行士の生存に欠かせない酸素・水・食料をはじめ、探査活動に必要な機器類、一定期間の滞在に備えた居住施設や基地の建材といったさまざまな物資が必要になります。
これらの物資をすべて地球から送り込むには相応のコストが掛かることから、現地に埋蔵されている氷を掘削して水や酸素を得たり、土壌を建材に利用したりすることで持ち込む物資の量を削減する「ISRU(In-Situ Resource Utilization、現地資源利用、その場資源利用)」技術の研究が進められています。
ちなみに、月でもコンクリートは期待されているんです。それがルナ・コンクリートで、ISRUによって製造できる材料のひとつであり、月面における住居、外部環境からの遮蔽壁、基礎などの建設材料としての利用が期待されています。
期待される理由は、コンクリートが宇宙放射線/高温度差/微小重力/隕石の衝突などの厳しい月面環境下に耐えうる材料であること、また鉄やアルミニウムに比べ少ないエネルギーで製造できること、成形が容易で大構造物の建設が可能であること、などが理由です。
話し戻って記事にあったRothschildさんたちが取り組む「Mycotecture off Planet」プロジェクトは、地球から月や火星に持ち込んだ菌類を建材として利用する方法を研究しています。
より具体的には、現地で菌糸体を培養して建材や道具の形に“育てる”ことで、有人探査ミッションを支える居住施設や家具などの建設・作成を目指しています。
菌糸体は生きた建材なので自己修復機能を持たせることもできますし、ミッション中に生成される有機廃棄物を使って増築することも可能だといいます。また、菌糸体は水のろ過、廃水からのミネラル抽出、生物発光による照明、湿度の調節にも利用できることから、単に建物や道具を支える構造に留まらない機能性を持たせられる可能性もあります。
さらに、菌糸体には生分解性や難燃性があることから、皮革やプラスチックを代替する素材として近年注目を集めています。将来の月・火星での有人探査はもとより、地球上でもそう遠くないうちに菌糸体を幅広く活用する未来がやってくるかもしれません。
宇宙での家づくりでは、コンクリート+菌糸体がスタンダードになるかもしれません。が、今日のところは、この菌糸体(きんしたい)というキーワードだけ、一旦覚えておかれたら良いのではないでしょうか。
それでは。
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