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くもりベースの東京です。

そんな今日は朝から社内ミーティング、その後事務組合さんで諸手続、金融機関へ、帰社後は業者さんと電話、資料作成、葛飾区新小岩のお客様とお電話、提携会社さんと電話など。


午後からは港区三田計画検討、見積もり作成、書類作成、生コンプラントさん来社打ち合わせ、お問い合わせ対応、渋谷区富ヶ谷計画検討、図面作成など。夕方は荒川区西日暮里計画検討、書類作成、お問い合わせ対応、業者さんと電話、ミーティングなど。

梅雨の足音が聞こえてきましたね。

ではこちら。

「ハイテンションボルト」が足りない 五輪建設ラッシュで8カ月待ち、国交省は異例措置 スーパーもスタジアムも工事遅れ

「ハイテンションボルトを探しています」。特命取材班に、関東や九州の読者からSOSが寄せられた。

ジャマイカの元陸上選手ウサイン・ボルト氏が、100メートル走の世界記録を更新して歓喜する姿が脳裏に浮かんだが、ビルや橋などの建設に使う「高力ボルト」のことだった。建設現場で何が起きているのか。

橋や鉄骨構造物を建設する際、金属板や鋼材をつなぎ合わせるには、かつては溶接や、びょうを打つリベット接合が一般的だったが、手間がかかる。高力ボルトは普通のボルトよりはるかに強い力で締め付けられ、摩擦力による「摩擦接合」で鉄骨をつなげる。耐久性があり、引っ張りにも強い。団塊世代の退職ラッシュで深刻化した溶接工不足も、普及に拍車をかけたという。
2019年6月3日 6時0分 西日本新聞

なるほど。

もちろん、ウサインボルト選手とは全く関係がありません。すでにこの話題は、これまでにも何度となく報道されていますので、ご存じの方も多いと思いますが、今のところ状況が改善する目処は立っていないようです。

話題になっているのは、建設の中でも鉄骨造を採用した際に必要になる部品のことですが、実は単に部品の生産が追いつかないということだけではありません。

記事にもありましたが、すでに職人さんの激減も始まっていて、裾野の広い建設業界全般で、人手不足が常態化していますので、人材と資材の両方で、非常に危機的な状況が続いていると言えます。

記事にあった建設業者では、昨夏から高力ボルトが入手しにくくなり、昨年末に着工予定だったマンションの建設がストップし、当初は今年5月末に完成予定だったが工程が組めなくなったとか。

その影響で「資材の置き場所代や工期延長による経費がかかる。施主にとっても、完成が遅れた分、銀行からの融資の金利が負担になる。建設業者、工務店、施主の三者が共倒れしかねない」と悲鳴を上げています。

他にもボルトが入手できず、完成遅延による損害賠償請求に発展した事例もあるほか、通常の数倍の単価で取引された例もあるということです。

高力ボルトの業界最大手企業によると「2020年東京五輪・パラリンピックに伴う建設ラッシュで、工場の生産能力を超える需要が発生した」と書かれていましたし、国土交通省が3月に実施した高力ボルトの需給動向調査では、調査対象の9割以上が「ボルト不足が工期に影響した」と回答していて、うち1割弱は工事の受注取りやめを余儀なくされていたそうです。

調査では通常は1〜2カ月とされる高力ボルトの納期が全国平均で約8カ月、九州でも約7・4カ月に伸びていることも分かったとか。

また、記事の中で高力ボルト協会は「オイルショックでトイレットペーパーが売り切れた時の状況に似ている。五輪特需なのか、過剰発注によるものなのか、なんとも言えない。2025年には大阪万博もあり、解消のめどは立っていない」と話しているそうです。

一般の方で特に建設関係に縁の無い方はご存じないと思いますが、日本国内の建設関係の供給能力は、すでに最盛期の半分程度まで低下しているのではないでしょうか。

職人の数が激減していることに加え、新たに業界に入る若い人が少なく、資材や建材などのメーカーは、国内需要の先行きを想定して、すでに生産能力の調整を終えていることなどもあり、急な需要の増加に対応出来るような供給体制を用意することは不可能に思えます。

機械化やAI、規格化、外国人労働者の受け入れなど、対策を急いではいるものの、その効果はまだまだ限定的なものです。

安全で快適な国土の維持と、建設業界の健全な発展のためにも、適正な価格と工期が守られ、若い人にも魅力的な職場にしなければ、次世代の日本は非常に危ういと思います。

もしかすると、価格と工期の面でRC造を諦めた方も多いと思いますが、今一度RC造をご検討されることをオススメいたします。

それでは。

今日もありがとうございます。


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