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くもりのち雨の東京です。

そんな今日は朝から資料作成、信用金庫さんと電話、板橋区双葉町計画検討、見積作成、書類作成、お問合せ対応、資材発注など。

午後からは高田馬場方面へ、OBオーナー様宅へ書類お届けと打ち合わせなど、その後練馬区江古田のお客様宅へ書類お届け、帰社後はガス会社さんと電話、司法書士さんと電話、書類作成など。夕方は豊島区西巣鴨計画検討、見積作成、事務機屋さん来社、練馬区高松計画検討、ミーティングなど。

秋花粉が順調に飛び始めているようです。しっかりと対策をしましょう。

ではこちら。

「φ48.6」から広がる、間伐材のストーリー

「φ48.6」。

これは、鉄の単管システムの企画寸法のこと。工事現場などで、鉄パイプを使った足場を見たことがある人も多いでしょう。

岡山県のココホレジャパンという会社が、木の密集を防ぐために間引いた間伐材を、この寸法に削り出す加工をして販売していると言います。一体、なぜ?

なぜなら、この寸法に合わせて木を削り出すことで、既存のクランプ(単管を組み立てる金具)を流用できるようになるからです。

つまり、木材とクランプを組み合わせるだけで、椅子からベッドまで、ありとあらゆるものがとても簡単に作れるようになる、ということ。

その名も「モクタンカン(木単管)」。
2017年9月22日 17時10分 TABI LABO

なるほど。

これはまたなかなか素晴らしい取り組みではないでしょうか。

この直径48.6mmという微妙な数字は、工事関係者以外では知られることのないものだと思いますが、記事にもあったように、単管足場という鉄パイプと金物で作る工事用の足場に使われたり、また、コンクリート造の建築物を作る時に必要な型枠を組み立てる時にも、一般的には使用されている規格なんですね。

その鉄パイプに代えて、木で同じ規格の棒を作ったというのが、記事にあった木単管というもののようです。

1589cdb5296ddbeb24d6e3cc1d045403早速画像を拝借して参りました。これはテーブル用にキットとしたもので、ヒノキの天板が含まれているということです。

業界の方ですと、接続部分のクランプも見慣れていますし、扱いも簡単なんですけど、一般の方でもこのクランプなら、楽に組み立てが出来ると思います。

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クランプ部分はこのような金物で、直行するように固定されたものや、自在に動くものもあり、用途によって使い分けが必要です。

上記のキットを組み立てるために必要な道具も、のこぎり、ヤスリ(240番程度)、ラチェットレンチ(サイズ17)、あるいはモンキーレンチだけ。ボルトを1本締めるだけで木単管を固定でき、ゆるめれば分解できるという、いたってシンプルな作りになっています。

しかも、このモクタンカンは、従来の鉄の単管に比べての重さは1/3ほどということですので、少人数でも持ち運びしやすく、組み立ても楽だと思います。

また、木の特性として加工のしやすさもあり、必要な長さにすぐのこぎりで切れるところも、従来の鉄パイプと比べると有利な点ではないでしょうか。

さらに、自分好みの色に塗装をしやすいというところもポイントですね、こらなら既存のインテリアに合わせて使うことも出来ますので、いろいろとアイデアが考えられそうです。

ちなみにモクタンカンの材質はヒノキ(節あり)、長さは標準2m(最長で4m)、仕上げは無塗装となっています。もちろん木単管は自然素材のため、経年変化による反り、変形、変色、割れが生じる場合があります。

記事にもありましたが、日本には森林が多く、全国どこでも木の加工技術は成熟していますので、間伐材をモクタンカンに加工する技術はいたって容易なはずです。

木を建築物の構造に使うには無理がありますが、内装や家具、仮設資材など、用途はまだまだ考えられる余地がありそうですね。

日本の林業や森林そのものの保存や育成は非常に大切ですが、すでに危機的な状況と聞いています。

これまでのように木材のほとんどを輸入していては、国内の産業と自然を維持することは難しいでしょう。

記事によれば、この「モクタンカン」には、森と寄り添って生き、未来に向けて自分たちの森を残す、という願いも込められているそうです。

秋にはDIYを考えている方も多いと思いますが、こんな木の使い方もありますので、ご興味を持って頂けましたら、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

「モクタンカン(木単管)」

もちろん、構造躯体は強くて燃えないRC(鉄筋コンクリート)造をお選びくださいね。

それでは良い秋分の日を。

今日もありがとうございます。


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